明るくて可愛いだけの子かと思ったらニーナちゃん割と強かでしたね!(好きです)
愛する妻子を殺して血を啜ってしまったことを悔いながらいつか死ぬことを望んでいる吸血屍鬼のラルフさん。その彼の苦悩を彼女が癒やしそして救ってくれるとわたしは信じています。
そして複雑な事情の幼子を必死で人として狩人として育てあげようとする中でかつての友人を利用したクラウスさん。だけれどわたしは彼を嫌いにはなれませんでした。
彼には最後こうなることが分かっていたのかも……だなんて思うのです。
個人的におじさまと幼女の組合せが大好きなので、もっと二人の逃亡の物語を読みたかった!なので想像して楽しむことにします。
素敵なお話をありがとうございました。
作者からの返信
ありがとうございます!
ぶっ飛んだ思考の人の子に振り回される人外、の構図が大好きなようです。
重い罪を背負った(と思っている)ラルフ、ニーナといるうちに心が軽くなっていくと良いのですが。クラウスにも言及いただき嬉しいです。人間の立場なら彼がやったのは当然のことのはずなので、ご理解いただけて良かったです。
字数の関係で端折った部分も多いのですが、その後のふたりに思いを馳せていただけると嬉しいです!
編集済
主人公の弱さがとても美しげに描かれてて、物語の暗さとは裏腹に温かな気持ちになりました。不思議な読後感。
これまで縛られて贖罪のために生きてきたラルフは、ニーナとの出会いと血のやり取りを経て、とうとう本当の吸血鬼になってしまったのだと思います。でも、彼の内面は、まだ人間性と父性にしがみついて生きようと足掻いている。
この二人の紡ぐこれからの時間を、いつか書いてくださるとうれしいです。
そしてニーナを追う狩人との攻防とか、そもそものラルフを吸血鬼に変えた相手への反撃、復讐……ほの暗くも胸躍るシーンがいくつも思い浮かびますね……!
作者からの返信
お読みいただきありがとうございました!
人間の心のままで化物になってしまった男、とても美味しいと思ったのです。幼い姿のファム・ファタルも個人的な性癖でした。過去は変えられない以上、前を向いていかなければならないのでは、などと……。インモラルな部分も含めて、味わっていただけましたら嬉しいです!
狩人側の事情、人と吸血鬼のかかわりなど、掘り下げられそうな設定は色々ありますので、機会や時間があれば……! と思っております。