第21話
「高橋さぁん、アレ。旨そうなワイン」
「一杯どうです?」
高橋はその場を取り繕うように、ボトルを持ち上げた。
「いいの?あんがと」
グラスワインはこれ以上、洗うのが面倒なので、普通のコップを出した。どうせこいつに味はわからない。
「うわぁ、ジュースみたい。いくらでも飲めるね、これ」
「ほらほら、もういいから。はい、ビール」
最後のデキャンタ分を高橋のグラスにうつし、残りはバキュームして冷蔵庫に入れた。
その日もどうやら無事に終わった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます