どうしよう………そして解決
「さてさてどうするかな………」
武器を作った次の日、俺は現在楽泉山にあるダンジョン『ゴブリンキングの巣』の入り口まで来ている。
ではなぜそこまで来ていてまだダンジョンに入っていないのかというとこれにはちゃんと理由がある。
まずは今の俺のステータスを簡単に説明しよう。
------
名前:神山 空
性別:男
年齢:16歳
種族:人間Lv.29/レイスLv.25
職業:魔法使いLv.20
体力:635/635 魔力:1080/1080
攻撃:549
防御:195
俊敏:205
器用:329
知力:784
幸運:112
所持SP12
魔法スキル:【風魔法Lv.2】【火魔法Lv.1】
取得スキル:【暗記Lv.4】【速読Lv.2】【柔術Lv.1】【鑑定Lv.3】【看破の魔眼Lv.2】【飛翔Lv.4】【怪力Lv.3】【跳躍Lv.1】【斬撃強化Lv.1】【頑強Lv.2】【吸収Lv.1】【棍棒術Lv.3】【アイテムボックスLv.1】【鎌術Lv.2】【錬金Lv.3】【鍛冶Lv.3】【絵画Lv.2】【マップ】【気配感知Lv.1】
種族スキル:【魔力操作Lv.4】【魔力増加Lv.2】【物理攻撃耐性Lv.1】
職業スキル:【知力強化Lv.2】【魔力消費減少Lv.1】【魔法威力上昇Lv.1】
固有スキル:【吸魂Lv.2】
称号:境界の管理者の協力者
------
こんな感じで新しく【マップ】【気配感知Lv.1】の2つのスキルを取得した。
ちなみにそれぞれ【マップ】が50P、【気配感知Lv.1】が10Pだ。
SPはまだ12P余っているがこのポイントはなにか必要なスキルが出てきたら使おうと思う。
………まあ、ポイントが足りるとは限らないんだけどな。
ちなみにそれぞれの鑑定結果はこんな感じだ。
【マップ】
・自分の周囲に存在する生物の場所を把握できる。
・自分を中心として半径500メートル以内の地形を把握することができるようになる。
・ただし生物の位置を正確に把握するにはその生物の正確な位置情報が必要となる。
【気配感知Lv.1】
・周囲の存在の大まかな数や場所を知ることが出来る。
・詳細な情報を入手出来るようになるにはスキルレベルに依存する。
こんな感じだった。
驚く事に【マップ】にはスキルレベルが存在せず、これでマックスらしい。
つまり【マップ】はレベル上げの必要がない分便利ってことだ。
正直このスキルの数からしてとてもありがたい。
そして【気配感知】だがこれはなんというか凄いぞ?
今いる場所はダンジョンの入り口前なのだが動物の気配が結構広い範囲でかんじられる。
っとまあ新しく取得したスキルはこんな感じだ。
でだ、俺がまだダンジョンに入ってない理由なんだけど………
管理者さん、ダンジョンとこの世界との繋がりを細くしたって言ってたけどダンジョン入ったら俺も出れなくね?
という事である。
だからこうして入り口前でどうするか考えているのだ。
だが何回考えても解決策は思い付かない。
「とりあえず今日は帰るか」
これ以上考えても仕方ないしな。
そう思い俺は楽泉山から自宅へと【飛翔】スキルで飛んで帰った。
家近くの路地に辺りに人がいないのを【気配感知】で確認してから降りる。
これも【気配感知】を取得して得になった所だな。
前までは【飛翔】スキルで浮かびながら辺りに人がいないのをしっかり確認してから降りなきゃいけないし見落としがないかビクビクしながら降りていたが今はそんな必要がなくなった。
なんてことを考えながら路地から家まで歩いていていった。
そして家に着くと既に爺ちゃんが帰ってきているのか爺ちゃんの車があった。
「ただいま~」
「おー空おかえり! 早速じゃがちょっと夕飯を運ぶのを手伝ってくれんか?」
「いいよ〜」
玄関を開けると同時にキッチンから手伝いを申し込まれた。
もう作り終わってるとこを見ると多分俺が帰ってくるのを待ってたんだろうな。
それからすぐに夕食の準備が終わったので一緒に食卓を囲む。
今日のメニューは唐揚げ定食みたいなものだった。
とっても美味しいです。
「そうじゃ空、明日からワシは帰るがまた1人で暮らすことになるが大丈夫か?」
「うん、それは全然問題無いよ。少し寂しいけど」
「そうか……まぁ何かあったら連絡するんじゃぞ。助けてやるからの」
「分かったよ。ありがとう」
また1人暮らしを始めるにあたって事故で大怪我してしまったから心配してくれてるんだろう。
嬉しい限りだ。
その後は他愛もない話をしながら食事を済ませ自分の部屋に戻った。
そしてダンジョンについて考えるのだが………
やっぱりなにも思い付かない。
「はぁ〜マジでどうしようかな。このままだと学校に行く前に解決できなくなりそうだし……」
頭を抱えているとふと思い付いたことがある。
(あの管理者さんならなんとかしてくれるんじゃないか?)
別に期待しているわけじゃない。
だけど他に頼れる人もいないのでダメ元で頼む。
「管理者さーん?聞こえるー?」
……………
…………
………
……
…
いくら待っても半透明のボードが出てこない。
………ダメか。
そう諦めかけていた時。
『ピコン』
通知音が聞こえてきた。
「え?」
これはメッセージが届いたときの音。
………まさか。
メッセージを、具体的には差出人を確認する。
差出人は境界の管理者。
………う~ん。
ずいぶんタイミングばっちりだな。
内容はこうだった。
『【境界の管理者】
こんばんは、神山空さん。
今、貴方が懸念している事ですが、問題はないです。
この世界とダンジョンの繋がりは細くしましたが、貴方は元々この世界の住人なので世界が貴方を受け入れてくれます。
貴方がゴブリンの手を取って入り口を通らないかぎりダンジョンからこの世界に出てくることはできません。
安心してダンジョンを攻略してください』
………なるほどな。
だけどまずは言わせてくれ。
………逃げたな。
前回コミュニケーションを取った時、ろくなことしなかったから俺に追及されないようにメッセージ投げて逃げやがったな………
でも今回はナイスだ。
よし、これで心置きなくダンジョン攻略が出来る。
「そうと決まれば明日は朝一でダンジョンに行って………攻略を始める………!」
俺は意気揚々と眠りについたのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます