あ~……死ぬかと思った
次の瞬間、真っ白になった視界から元の景色に戻った。
「…戻ったってことは進化が終わったのかな?ステータス」
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名前:神山 空
性別:男
年齢:16歳
種族:人間Lv.24/レイスLv.1
職業:学生
体力:360/360 魔力:308/308
攻撃:216
防御:85
俊敏:84
器用:99
知力:199
幸運:63
所持SP25
魔法スキル:【風魔法Lv.1】【火魔法Lv.1】
取得スキル:【暗記Lv.4】【速読Lv.2】【柔術Lv.1】【鑑定Lv.3】【看破の魔眼Lv.2】【飛翔Lv.2】【怪力Lv.3】【跳躍Lv.1】【斬撃強化Lv.1】【頑強Lv.2】
種族スキル:【魔力操作Lv.2】【魔力増加Lv.1】【物理攻撃耐性Lv.1】【吸収Lv.1】
職業スキル:【知力強化Lv.2】
固有スキル:【吸魂Lv.1】
称号:境界の管理者とコンタクトをとりし者
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おお!
ステータスが軒並み上がってるし、スキルも新しく【吸収】と【物理攻撃耐性】が取得できてる!
【吸収】はレッサーレイスの説明に進化すれば使用できるようになるって書いてあったから取得できるのは分かってたけど、ちゃんと使えるようになってて良かった。
【物理攻撃無効】はそのままだろうな。
まあ、一応それぞれ鑑定しておこう。
「【鑑定】」
レイス
分類:魔物
レッサーレイスが進化した存在。
レイスには物理攻撃が通用しにくく、魔力を使った攻撃でないと攻撃が十全に通じない。
【吸収Lv.1】
攻撃すると、相手の体力を奪い、自分の体力に吸収する。
吸収できる体力の量はスキルレベルに依存する。
【物理攻撃耐性Lv.1】
物理攻撃が通用なりにくくなる。
物理攻撃に対する耐性はスキルレベルに依存する。
こんな感じだった。
……これはいいスキルだ。
ただ、物理攻撃してくる相手に対してしか使えないみたいだけど、それでも十分防御が低い俺からしたら物理攻撃だけでも軽減してくれるなら助かるスキルだしね。
ただ、スキルレベルは多分【吸魂】スキルじゃ上げられるか分からないから何か物理攻撃を受けなきゃ上がらないのかな?
【吸収】にしてもレイスという種族を考えると回復魔法とかが効くか分からないから自然回復を待つしかない俺からしたらめちゃくちゃ貴重な回復スキルだ。
さて次は、進化で飛ばしちゃったけど新しいスキルの確認をしていこうと思う。
とりあえず今使えるのはこの【飛翔】スキルだな。
さっきまでは普通に浮いていたのに今はしっかり2本の足で立ってるってことは【浮遊】スキルで浮いていたけど【浮遊】スキルが【飛翔】スキルに統合されたから自動的に浮くことがなくなったんだろ。
まあ、じゃあ試してみますか。
「【飛翔】」
呟いた瞬間俺の体から魔力が減ったような気配がした。
そして俺は浮遊感を感じ、風が無い夜空に飛び立った。
「うわっ!」
ちょっと待ってくれ……いきなり飛んでまじで驚いたぞ……
そんな事を思ってる内にもどんどん高度は上がっていき
「ちょっ!止まれ止まれ!ストップストップ!」
俺が叫ぶと直ぐに上がり続けた高度は止まり、止まった場所に留まった。
…ふぅ…良かった、止まった。
それにしても驚いた。
まさかここまで高度が上がるとは思ってもみなかった。
でも、とりあえず俺の意思で自由に動ける事が分かったのは良かった良かった。
でも、もうちょっと飛んでみたいな。
少しずつ高度を下げながら前に、後ろに、右に、左に、さらには回転も。
…思ってたよりも自由に動けるな。
「よっ、ほっ、よっと」
しばらく病院の上で飛ぶ練習をしていたが、気がついたら日が昇り始めていた。
その頃には少し慣れてきてかなり遠くまで飛べるようになっていた。
しかし、これ以上は時間的に難しいかなと思い高度を下げようとしたその時だった。
「………あれ?」
突然俺が空を飛んでいた浮遊感が無くなって今度は落ちているような感覚が襲いかかってきた。
「あれ!?【飛翔】!【飛翔】!」
俺が【飛翔】スキルを使用するために叫ぶように宣言しても【飛翔】スキルは発動する様子もなく俺は落ち続ける。
原因はわからない………あっ
「………ステータス」
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名前:神山 空
性別:男
年齢:16歳
種族:人間Lv.24/レイスLv.1
職業:学生
体力:360/360 魔力:4/308
攻撃:216
防御:85
俊敏:84
器用:99
知力:199
幸運:63
所持SP25
魔法スキル:【風魔法Lv.1】【火魔法Lv.1】
取得スキル:【暗記Lv.4】【速読Lv.2】【柔術Lv.1】【鑑定Lv.3】【看破の魔眼Lv.2】【飛翔Lv.2】【怪力Lv.3】【跳躍Lv.1】【斬撃強化Lv.1】【頑強Lv.2】
種族スキル:【魔力操作Lv.2】【魔力増加Lv.1】【物理攻撃耐性Lv.1】【吸収Lv.1】
職業スキル:【知力強化Lv.2】
固有スキル:【吸魂Lv.1】
称号:境界の管理者とコンタクトをとりし者
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………そういえば【飛翔】スキルは"魔力"を消費して自由に飛べるスキルだったような…
なるほど、なるほど。
そういえばさっきは飛んでた事に興奮しててわからなかったけどいまめちゃくちゃダルいな~………
うん………さっきは原因はわからないって言ったけどそんなこと無かったね。
答えは単純だった。
魔・力・切・れ!!
「嘘だろー!!!」
そう思った時にはもう遅く、さっきまでより随分地面が近くなっていて俺は地上に向かって真っ逆さまに落ちていた。
どうしよう。
これ絶対死ぬよね? しかもこの高さだと多分助からないと思うんだけど…… 俺がそんな事を思っている間にも地面が近づいてくる。
あー………オワタ。
ズゴン!!
「あ゛~死ぬかと思った」
結論から言おう。
まあ、俺がこうしている時点で察してはいると思うがなんとか生きてた。
いや~そもそも俺今モンスターであるレイスの性質を持った幽霊みたいな存在なんだから死ぬわけ無いし痛みも感じないの忘れてた。
………正直言ってチビりかけた。
チビるわけないけど。
まあそれは置いといてだ、今は地面と熱烈なキッスした後なんとか自分の病室まで帰ってきた。
もう疲れたし日もさっきより昇ってきたし寝よう。
今日はなんともありませんように(自業自得)。
そう思いながら体に戻りいつも通り意識は落ちていったのだった。
《???side》
「プギーッ!!!」
「ギッギャッキャ!」
「ギャッギャキャッ!」
「ギャッギャ!」
「………ヨシ、モッデイゲ。グレグレモオトズナヨ」
「「「ギャギャッ!」」」
「…ナルホドゴレハタジガニアナヲホルダゲダノニガリガラグダ」
「マッテテグデ………キング、クイーン」
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