第2章 名前
この世界では、ファンタジーあるあるのクエストが存在しない。
各自適当に、いた<怪物>を殺してその皮を売りさばくそして暮らすのルーティーンである。そして現在の<怪物>の数は政府が確認しているだけでも6万人は軽く超えるだ。今となっては政府の権力はほとんどなく、<怪物>をより多く倒した奴が金持ちとなり主に政治を行っている。結局最強ともいわれる能力<イメージ>によって今は宇宙にいるそうだ。僕たちみたいな庶民は、この世界にとどまりつずかなければいけない。僕の夢はこの世界から離れた場所に文明を築き、完璧に<怪物>と別離した世界を作ることだ。その夢のために隣にいる少女は必用不可欠だ。
そういえば名前を聞いていなかったな。とふと思い出す。
「そういえばお前、名前なんだよ。」と聞くと今更という目で見られた。仕方がない「お前」だけで意思疎通をしていたのだから。
<今さらか~もう少し早く聞けよ殺すぞ。>
いや、これでも僕にしては早く気が付いたとほめたたい気分なんだが。
<怪物に名前なんてないよ、しいて言うなら人間だった時の名前が御世だけど。>
へぇ男みたいな名前だなと言いたかったがぐっとこらえた。
名前がないと呼びずらいなと考え、名前を自分で名前を付けるべく50秒ほど考える。僕にネーミングセンスがないことを思い出し諦める。
「じゃあ何て呼べばいい。」その問いに対して、ご自由にと目で答えてくる。
「三城っていう名前はどう?」その問いに対しては拳で返事を返してもらった。
とその瞬間、御世の目が険しくなったのを見て敵がいるっということを気が付く。
<怪物っていうのは人を殺すことによって強くなるんだよ。>
「お前は、戦闘に参加するな。」なぜという顔をしたがやれやれといって引いてくれた。それに感謝しながら腰にあった刀を抜く。この刀は市販の刀だ。
相手の体系は元人間だとは思えない体系をしていた。
<油断しないでね、そいつ結構強いよ。>私からしたら粗大ごみ以下よ、みたいな顔をして言う。確かに<怪物>が言うなら間違えないだろう。なら今の得策は逃げること、だと思う。そう判断した僕は急いで走り始めた。この刀は長いためこのように木などの障害物があると動きにくい。平地を目指して走る僕を殺意をむき出しにながら追いかけてくる。相手の手元にナイフがあるのに気が付き相手との距離を詰めた。
どれだけ周りに木があったとしてもあたる目的の奴が木よりも近ければいい。
大きく振りかぶり相手を切りつける。相手はそれに気が付き後ろに飛ぶ。
御世の言う通りそこまで、弱いというわけではない。僕は刀を強く握りしめた。
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