第2話

ドクンドクンドクンドクンドクン

俺の心臓からの鼓動が自分でも分かる・・・こんなの絶対聞こえちゃう・・・

起きちゃうよ・・・とまって俺の鼓動・・・

あ、でも止まったら死んじゃうか・・・


「んーこっちむいてぇ・・・むにゃむにゃ」


ん?


起きてるのか・・・?確かめるにも・・・

意を決して向こう側向いてみようかな・・・


よいしょっと・・・

・・・強く抱きしめられてて中々寝返りがうてない・・・

ちょっと手を外してっと・・・

名残惜しいけど仕方ない向こう側を向くために俺は抱きしめられてる手をどうにか振りほどいて向こう側を向いた


「すやぁ・・・すやぁ・・・」


相変わらず起きてはいないようだ・・・

近くでみるとやっぱりかわいい・・・まるで天使だ・・・


「えの・・・んん・・・」


えの・・・誰かの名前だろうか

ちょっと涙が出てる・・・?

少し出てきた涙が月光にうつりキラキラと輝いていて、本当に天使か女神のようだ


無意識にその涙を俺の手で拭っていた

そして頭を撫で、その天使の赤い口紅で塗られていて少し湿って艶めいている唇を人差し指でなぞっていた


!?


自分自身の行動に驚いていた


それにしても可愛い・・・


ずっと見ていると彼女が目をさました・・・


第3話へ続く


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