エピローグ 紡ぐ


 あやと空殻からがらは結ばれる、そして殻器ガラキの代まで、続く、そう続いて行く。未来まで。因縁は続く。消えた星の呪い。現れる邪悪。紡がれる絆。受け継がれる力。それら全てを人は運命と呼んだ。

 一人は先祖返りの転生体。

 一人は殻器ガラキ白雪しらゆきの娘。

 一人はクサレの系譜。

 一体は狐の尾。

 そんな淡い繋がりを追って、世界は廻る。

 巨神・九頭竜くとぅるー

 夢見るままに待ちいたり。

 呼びつける潮騒は。海の揺り籠。

 決して起こしてはいけない。

 だがその黒い仮面の男は語る。


「これから面白くなるところだろう?」


 人を殺し、とらわれを誑かし、世界を弄ぶ邪神。

 そう全ては奴の手の平の上。

 管理された感情。

 窮屈な世界で。

 少年と少女はまた巡り合う。

 復讐の物語、第三幕。


『ユートピア・コーリング』

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