第4話川渡の天才!?

眼を覚ましたのは朝の六時頃、意味不明なハムの寝起き時間が面白い。

ハムは夜行性で有る、しかし恐らく色々なストレスが有って私の家の太郎はいつの間にか昼行動する性格になってしまったのである。

それもそのはず、私が起きるのがいつも昼頃だったのだからである。

飼い主の時間に合わせて起きてくれる太郎にはいつも感謝してる。

“おはよう…”

太郎:“グガア!!...まだ眠い...ボー…(-.-)”

ワレ:“ビクッ!ナ!口臭!!(;゚Д゚)”

出た!伝説のハム技!寝起きライオンあくび!!それからの連鎖技、座りながら寝る!これはこっちも、何とかせねばならない!

“ウワッ!<`ヘ´>”

秘技、急な怒鳴り声!

“ピュヒイ!!( ゚Д゚)???”

“ブッ!(☆~<)”

ヒマワリを投げる如き私を投げ出したハムで有った…(T_T)

これで眼も覚めた事だし、朝ご飯を探しに出かける我々。

“川沿いって何が有るんだろう?お魚?けど、ハムって泳げないんだよね?へっへへ...って逃げないでー!冗談だよ!冗談!(;゚Д゚)!”

“キュル!?Σ(・ω・ノ)逃げろー!ε≡≡ヘ( ´Д`)ノ”

冗談半分に言ったら焦って草の茂みに隠れこんだ太郎。

“お~い冗談だぞ~…って!?”

“モグモグモグ…ビクッ!!”

隠れたと思いけや、赤い何かをほおばってるではないか!

“野イチゴをよこせえ!!”

“ピイー!!”

ドンガラガラガッシャーン!!

運が良く草むらには沢山野イチゴ生えていた、少々酸っぱい味と時期と言い恐らくは熊イチゴ類の野イチゴだろう。まあ、腹ごしらえにはもってこいだし腹いっぱい食べた後何個かバッグに詰め込んだ。

“フンヌ!フンヌ!”

“…何だこの生物は!?”

頬袋一杯に詰め込んだハムの顔はまるでどっかのユルキャラ!ツチノコ如くハムノコ!

“ザブン!!”

“うおおおお!”

流石にもう入れられないだろうとまで野イチゴを入れた後、浮き輪付きのビーバーの様な動きで川を渡った!まさか、太郎が天才だったとは思いもしな…

“グㇴー!!>゜))))彡”

詰まった…

“待ってろ!今助けるからな!ウルトラ―スマッシュ!!って、ヤベッ蹴りだった!”

“グㇴー……ブッギャ!!!”

ブーッ!!!

喉を詰まらせ苦しそうにしてる太郎を見て背後からスマッシュ....キーック!!そして無事満天の野イチゴと共に太郎救出!

“ハアハア!(助かったぜベイベー)💦”

“...大丈夫だった?なんかごめんね('_')ゞ”

ゼエゼエした後目をキラリーン!事件後大丈夫だったと見せかけるハムの根性!実に尊い!

“ヨシ!行くぞ!”

“キュルキュル!”

仕切り直し!そしていざ朝日と共に出発だ!









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