第2話 指名された男。
星野シニアマネージャーは、着席するなり話始めた。
「SNS事業部の皆さん、急な課題を対応して頂いて感謝致します。時間がもったいないので掻い摘んで私が、こちらに来た理由を説明します。」
「先輩、朝と全然雰囲気違いますね。」
「シー。静かに」
(そうだよ、この星野さん。。。『ミスターリバース』と品川の本社で呼ばれてる切れ者らしいね。)
「皆さんご存知の通り、我々ソニーグループはかつては元々家電製品から始まった会社ですが、近年はエンタメ系、映画・ゲーム・音楽関係が売り上げの大半を占めております。昨年度はプレステ5と鬼滅の映画のおかげで、過去最高の売り上げを達成しました。。。。。。。」
「但し、売り上げも重要なのですが最も重視しているのは利益率です。そう利益率を上げるにはすなわち内製化ができるかが大きなポイントとなります。
そこで、本年度ソニーとしては総合エンターテイメントと言われる映画の内製化を進める為に、SNS事業に配属されました。昨今の映画は小説、マンガやリメイクが主として制作されていますが、ソニーとしては脚本から内製化するのがコンセプトとなります。既に世に出ている脚本家や小説家ではなく一から、始めるそれがソニーのモノづくりコンセプトです。しかも開拓するコンテンツは我々は既に持っている、そうそれがmonogataryです。」
(これは、すごい話になってきたなあ。でもユウトはわかってないやろなあ。)
「では、早速皆さんが回答していただいたベストとワースト3のユーザーさんを発表しますね。」
ベスト3
1.水色のルージュ
2.ひなひな
3.PXX
ワースト3
1.ウルトラコージ
2.みかんみかん
3.石原くんと仲間たち
「このような結果となりました、少し皆さんの感想を聞きたいのですが。。。高橋くん、ベスト1とワースト1のユーザーさんの寸評をお願いします。」
「えっ、は、はい。ベストの水色のルージュさんですがまず、文章が読みやすくてまた描写が丁寧で細かいところも分かりやすく表現されていて、また話の展開も意外性があり、1番面白かったです。ウルトラコージさんですが古いハードボイルド小説風でダジャレが多くて、いまいちオチも分かりにくくてダントツで最下位にしました。」
「ありがとう、良い寸評でしたね。おそらく皆さん同じような感想だと思います。それでは私のベストとワースト3を発表しますね。」
ベスト3
1.ウルトラコージ
2.水色のルージュ
3.PXX
ワースト3
1.石原くんと仲間たち
2.みかんみかん
3.僕とネコの戦い
(えー、ウルトラコージが1位とはなあ)
すかさずユウトが訊ねた。
「星野さん、どうしてウルトラコージさんが1位なんですか。」
「これは、あくまでも個人的な感想ですが、2位の水色のルージュさんに関しては高橋くんとほぼ同意見です。素晴らしいと思いました。1位のウルトラコージさんですが、、、、、うーーーーーん、もちろんそのままでは使えません。但し、高橋くんが言った古いハードボイルド小説風を設定や背景を例えば、医療現場や飲食業界に置き換えたり、目線を俯瞰的に見てナレーションを入れると面白い作品になると思いました。これが私の感想です。」
(あ-------、これが『ミスターリバース』と言われる所以かあ。まさに逆転の発想!これでこの人は、数々の修羅場や伝説を残して来てんやなあ。)と一人シローは感心した。
「内製化するとはいえ、いきなり映画に投入するのはかなりのリスクがあります。そこでネットテレビのアメーバTVでこの秋に1話完結形式のドラマ枠があり、その中の1つを我々が脚本を起こすことになっています。折角なので水色のルージュさんとウルトラコージさんにテーマは、『ひと夏の恋』で書いてもらいます。」
「ウルトラコージさんの担当は高橋君、水色のルージュさんの担当は夕木君でお願いします。」
「えーーーー、僕ですか。しかも先輩が水色のルージュさん担当おおお。」
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