7300日目の誕生日

第9話

私の住んでいる所は不思議な人ばかり居たような気がする。

小学校3.4年だったとおもったけど、仲良しの友達の家にお泊まりした時、朝に食パンをみんなでマーガリンを塗って食べるんだけど。

多分6枚切りだったと思ったけど、私は1枚ご馳走になった。

そこの家族は4人だが、1人1斤食パンをたべるの。

んー、これが普通なのか？私の家は貧乏だったから、もしかして、6枚切り1枚だったのか？今でも不思議なのだが。

ある日には、男の同級生の家のおばあさんが畑をやっていて、何度か野菜を買いに行った。

野菜をもいでくれている時、おうちで待たせてもらった。

家の中はキジやフクロウ、鷹のはく製が沢山。

たぬきや狐もあって、猟銃も見かけたことがあった。

私は、全然怖くなかった。

物凄く魅力的だった。目だけはたぶん本物じゃないのだろうと小さいながらに何故かそう思った。

友達が沢山いた私のお母さんは、春になると友達が代わる代わる草餅をついたと持ってきてくれたり、秋になるとイナゴを佃煮にして持ってきたりしてくれてた。

それから、私がとっても楽しかったのは、近所の豚を飼っていた家で、豚さんのエサやりを手伝わせて貰ったこと！

何回か遊びに行ったけど、スーパーの賞味期限切れのお弁当とか、野菜とかパックから出して、豚さんに食べさせてあげるの。

凄く凄く、豚さんが大きくて、赤ちゃんはとっても小さくて、可愛かったのを覚えてる。

中学の友達の家は川の向こうでよく自転車で遊びに行ったけど、海の近くで、海に遊びに行く途中に、馬小屋があって、乗馬してたり、その近くにはうなぎの養殖やさんや鯉やさんもあって、プールみたいな広いところに、水がザアザア流れてて、覗いて見たりしてたの。

今はもう、津波にのまれて何も無いけれど…。

私はだからなのか、動物は大好き！

昔から、人間と動物はもちつもたれつ、助け合って一緒に生きて来てますよね！

大切に大切に、育てて美味しく有難くいただきます。

ありがとう、ありがとう。お互いにありがとう。