第1話

「みんな、ステータス確認は終わったかな?

まずは、自己紹介。僕からするね。名前は、ユウタ種族は鹿人、ユニークスキルは、[視野拡大]と[危機感知]だよ。」

「ユニークスキルは二つ?」猫人が質問する。

「うん、二つしかなかった。次うさぎさんお願い」

「了解なのじゃー!」

(何この子。守ってあげたい)

「私はミユウなのじゃ!種族は兎人ユニークスキルは、[庇護力]と[逃げ足]なのじゃ!」

(あっなるほど、、)

「次は、犬さんお願いするね。」

「俺は、タイガ!犬だけどタイガーだ!ガハハハっ

ユニークスキルは、[嗅覚最大強化]と[忠義心]だ」(こいつ、声でかいな。)

「次は猫さん」

猫さんは僕をジッーと眺める。

「私の名前は、カオリ。種族は猫人。ユニークスキルは、[直感]と[影隠密]」

(直感で何かを感じ取ったのかな?)

「次は象さん。」

「僕はアユム。種族は象人。ユニークスキルは、[アイテムボックス]と[草吸収]」

「次は鳥さん」

「私はねぇー、ハーピー!手が羽になっちゃった。

初めは驚いたけどそら飛べたから満足!私の〜ユニークスキルは!「究極遠視」と[究極暗殺]なの〜」(なんか物騒なの出てきたぞ....。)

「お腹減ったから兎さん食べてもいい?」

「だっダメなのじゃ!私おいしくないのじゃ!」

ミユウが僕の後ろに隠れた。

「さぁみんな、これからどうするか決めよう。まずは、みんなで北に向かって、村を探すで良いかな?」

ユウタが、質問を投げかける

「「「賛成」」」

僕らは、村を探しに歩き始めた。


「私はこっちにいく。」

カナコが集団行動を抜けて一人で、反対方向を歩き出す。

「今は、みんなでいた方がいいと思うよ?」ユウタが止めるがカオリは、無視して進む。

「ガハハハッ!ここは異世界だ。全て自己責任勝手にすればいいさ。」タイガが当初の予定通り北に進む。ユウタは、カオリの説得を諦め北へ向かう。

(どーしたらいいんだろぅ。なんか嫌な予感がする。)

僕は感覚に従った。「ごめんユウタ、僕向こうについて行くよ」そう言い残して、走ってカオリを追いかけた。

(象って足早いんだ。)

身体能力が上がっている事に気がついた。

カオリが、遠くに見えた。

「ちょっと待ってーー。僕も一緒について行くよ!」カオリを呼び止めようとするが、カオリは無視して歩く。僕はさらに走って、後ろについた。

「酷いじゃないか、無視するなんて。」

「私は一人で平気、向こうに戻って、」

カオリはそっけなく返す。

「今から向かっても追いつかないよ。しばらく同行しても良い?」

「勝手にすれば」

一様許可が貰えたので、一緒に歩く事ができた。

しばらく歩いてると森を見つけた。

「ここ、入るの?」僕は不安そうに尋ねた。

「怖いなら来なきゃ良い。」と言い、森の中に進んでいった。

(絶対村なんてないじゃん)

辺りを見回しても木木木木。

3時間ほど歩いて見つけたのは川だった。

「ここで野宿する。」

「えっ!」

カオリは水を少量飲んで木の上に登った。

僕も水を飲んだ。

(お腹減ったなぁ。あれ、草が美味しそうに見える。落ちてる草って食べて良いのかな?とりあえず鑑定っと、)


目の前に説明文が現れる。


[命の草]

食べたらHPが0.1上がる。とても苦い

肉食動物には、食べれない。


象って草食動物だよね。いただきます。

うぇーーー苦い。噛めば噛むほど苦味を感じる。

ステータスを見るとHPが300.1になっていた。

キリが悪いので、残り9本食べてHPを301にする。


ガサガサガサガサ

「あんた。何食べてるの?」

カオリが鳥を捕まえて現れた。

どうやら食料調達をしていたらしい。

「お腹減ったから、草食べてた。」

「馬鹿なの?」ジト目をされてしまった。


カオリは枝を集めて、焚き火を作る。暇なので僕も枝を集める。枝が集め終わると。

「ファイア」カオリの人差し指から火が現れる。

「良いなぁ。魔法使えて、、、」

僕は羨ましそうな目で魔法を見た。

「あなた魔法使えないの?」

「うん。僕の種族は魔法使えないんだ。」

「ふーん。そっ」

カオリは、鳥をそのまま焼こうとする。

「ちょっと待って!そのまま焼く気?」

「あげないわよ。」

「取らないから。血抜きとか、羽を取ったりしないの?」

「やり方わかんない、、。」カオリは、そっぽを向く。(本当に猫みたいだ。)

「あんた、できるの?」

「ちょっとだけね、家田舎だったから。カラスとかたまにね、」

カオリが鳥を僕に押し付ける。

「やって。」

僕は黙って受け取り。鳥の処理を始める。

まずは羽を取って、内臓を分ける。

知らない鳥の内臓は怖いから、捨てるか悩む。

あれ、胸あたりに石がある。

なんだこれ、鑑定っと、


[バーラスの魔石]

砕くと経験値がもらえる。

店で売ることもできる。


(へーこんなのあるんだ。後でカオリに渡そっと。)

鳥の下処理を終え 枝を鳥の体に刺して火のそばに持っていった。

鳥の焼ける良い匂いがする。

鳥が焼けたのを確認してカオリに声をかける

「カオリさん鳥焼けたよ〜」

カオリは木の上から降りてきた。

「カオリでいい。ご飯ありがとっ」

豪快に鳥を食べる。一日中何も食べていないせいか、すぐに半分を食べきった。残り半分を僕に押し付けて、「あげる]と渡してきた。

(お礼って事だよね。)

「いただきます。」

鶏肉を噛みちぎり胃の中に入れた。

胃の中入れた瞬間凄い吐き気が襲ってくる。


「おえぇぇぇぇぇぇ」

僕は何度も吐き出した。

カオリは慌てた様子で僕の背中を一生懸命さすってくれた。

(そーゆー事かよ。あの質問は、)


胃の中の物を全て吐ききり、吐き気が収まる。

「大丈夫?」

「心配してくれてありがとう。もう大丈夫。」

「んっ、ならよかった。鶏肉そんなに不味かった?」

「多分僕は、草しか食べれないんだ。」

「どうして?」カオリが首を傾げる。

「女神の質問覚えてるか?」

「肉と野菜どっちが好きですか?だったよね。まさか、答えた方しか食べなくなっちゃったの?!」

「そう、そのまさかだ。僕は、最初野菜を選んだ。だから草しか食べれない。」

「私は、肉を選んだ。肉しか食べれない」

「そーゆー事だと思う。」

僕は空を見上げる。

(この世界は、ヤバそうだ。もしもこの世界の、人や獣人全ての動物がどっちかしか食べれないってなったら、差別が必ず起きる。肉食だから野蛮とか、草食だから小賢しいとか、戦争になってる国もあるんじゃないか?今は、村に向かわなくて良かったって思っておくか、)



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

題名何にしよう。






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肉食と草食どっちを選ぶ?転生したら象人だった。 @jimgai

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