Mon.3「ワンナイトランデヴー」

 ん。

 何。

 え? いや、言わないと分かんないじゃん、そのために口付いてんだろ?「察しろ」って言葉がこの世で一番嫌いなのよ、僕。

 いや、別に。僕は君が何考えてようがどうでもいいし。

 用がないなら寝るよ、おやす……ふぅん。ふふ。

 へえ。何? 文句でもありそうな顔してんね。

 えー?まさか、確信犯だなんて人聞きの悪い娘だこと!

 言っただろ?僕は君が何を考えてたってどうでもいいの。

 君が僕を求めた。だから僕は君を抱く。今はただそれだけの話なんだわ。場所に流されたのは君だけ。僕はただ安い寝床を探しただけなんだから。

 ……ん? ふむ、君もなかなか自分に自信があるようだ。いいね、そういうのは嫌いじゃない。むしろ好きだぜ?


 女なんか誰だろうと結局、頭がバカになるまで喚き散らかすんだ。

 なら落差を楽しめる君みたいなのの方が良いの、っと。

 言っておくけど、僕は泣いてもやめないからね。

 ふふ、いいね、その顔。「私はそんなふうにならない」なんて、そう顔に書いてある。ソソるなぁ。

 いいよ、意識もトばして、人間らしい尊厳は全部ブッ壊してあげる。

 それじゃ精々、ガ・ン・バ・レ♡

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