歴史の保存について 追記

 最近、データのデジタル化が、大災害を引き起こしたニュースがありました。

 京大で論文データが大量に消滅したことです。消失した77TBの内、23TBは復元不可能になりました。これがまさしくデータのジェノサイドです。

 23TBという言葉を変換してみましょう。

https://experience.dropbox.com/ja-jp/resources/how-much-is-1tb

これに替えさせて頂きますね。もちろん、論文は文字データに縛られないとは思いますが、最悪の場合、650万×23ページもの論文が消滅したことになります。

 人様が一年以上かけて必死に作った論文でも一万枚以上は無くなったんですよ。


 僕は根性論は嫌いなのであまり人の血と汗と涙の結晶が、とかは言いたくありませんが、ね。もちろん、僕が気にしているのは、学者たちの作り上げた知識が抹殺されたことです。

 これによって、この論文によって広がる筈の知識も消滅した。新たにその論文を発展させて作られる筈だった論文の芽も枯れた。


 自分は、データのデジタル化に反対する訳ではありませんー論文の発見が簡単になりますからーがデジタルに全て依存してはいけないです。データを複製して複数のサーバーに保管するだとか、現実世界での論文の保管庫を設けるだとか、そのようなことが行われるべきだと言いたいのです。

 データのジェノサイドは二度と起きてはいけません。

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