潰走状態になりつつあるウクライナ空軍
侵攻開始から3ヶ月を過ぎ、完全な長期戦となっている。
ウクライナ軍は見事に首都キエフを守り抜き、北側のロシア軍を押し戻した。
しかし、東側ではアゾフ大隊の投降後数個の都市が陥落してしまっている状態だ。東側の戦況は泥沼化してしまったのだ。
今現在の状況から航空機戦力として西側は何をどの様に支援すればよいのか、そしてウクライナの戦況逆転はあり得るのか?今回はそれらの事について私なりに説明してみようと思う。
まずは現在の航空機喪失数の確認だ。ロシア軍はSu25を11機、Su34を10機、Su30を5機、Su35を1機喪失している。
ウクライナ軍はSu25を8機、MiG29を6機、Su27を3機、Su24を4機喪失している。
この喪失数を見て驚くのが、ロシア軍のSu35喪失だ。アメリカ軍も恐れている第四世代戦闘機の中で最強の戦闘機の筈だ。にも関わらず、ウクライナ軍の地対空ミサイルによって撃破されたのだ。最新の電子戦装備とRCS低減も行われているロシア軍最精鋭機を撃ち落としたウクライナの防空力は強かったのだ。
そして次に気になるのがウクライナ軍のSu25喪失数である。ただでさえ17機しか保有していなかったSu25を8機も失っている。残りはたった9機だ。今後行われるであろう東部奪還作戦で支援攻撃機として大いに活躍する筈だが、この状態では心配しかない。
次に西側諸国はどのような戦闘機を送れば良いのか考えてみよう。現在ウクライナ軍はSu25にMiG29の護衛をつけて作戦を実施している。既にSu35との交戦が確認されており、ロシア軍はウクライナ軍のSu25及びMiG29を撃墜したと発表したのに対しウクライナ軍はSu35を撃墜したと発表した。しかし現代空戦の考え方ではどう見てもSu35が撃墜されるとは考え難い。近距離戦を挑まず得意の長距離戦で2機とも撃墜したのだろう。ウクライナ側の発表はただのプロバガンダに過ぎない。
今後この様な戦闘が行われるのであれば、確実にウクライナは負ける。一方的にミサイルを撃ち込まれ撃墜される事の繰り返しである。最後には飛べる機体はゼロに近くなるだろう。
ここで必要になるのはRCS低減が行われており、長距離戦闘能力がある機体である。この2つがなければSu35相手に戦いすら挑めない。その2つを持つ戦闘機はアメリカのF16vである。F16の最新型で先代のF16Cから大幅アップデートがされている。台湾では中国のJ16及びSu35に対抗する為にF16のV型改修が行われている。今ウクライナに投入すれば今後起きるであろう台湾有事の勝敗予想にも使える上にアメリカもSu35相手での実戦データを回収できる。
欠点はMiGやスホーイに乗り続けていたパイロットがF16vを使える様になるには長期間の訓練が必要な事だ。西側の勝利しか考えられない第三次世界大戦を覚悟し、数ヶ月の訓練期間を耐え切り、侵略者を叩き潰すか見て見ぬふりをしてウクライナの敗北を見届けるのか、アメリカ含め西側諸国は考える必要がある。
ウクライナ侵攻の制空戦予想 スホイドーベル @chirunori
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