第25話 大河と由梨はラブラブ



実家に着き、車を降りると家政婦さんが飛んで来た。


「まあまあ、お嬢様

お帰りなさいまし。」


今年70を迎えた萌さんだ。

小さい頃から兄と 2人面倒を見てもらった母のサポートをずっとして来た人だ、辞めるはずだったが諒香が兄の子を妊娠したと聞き辞めるのをやめた。


「宗次郎さんの子なら

私の孫みたいなものです。

是非お世話しとうございます。」


そう言ってくれたらしい。

萌さんがいてくれたら母親も、諒香も心強いと思う。

勿論私も安心する。


「お嬢様、お見合いされる

そうですねー

上手く行けば私も楽しみが増えます

あー楽しみでございます。」



「萌さん、ありがとう

でもアラサーだから

期待はしないでよ。」



「マアッ、こんなお綺麗で

可愛らしいお嬢様ですもの

引く手数多ですよ。」


そう言われ鏡を見る。

欲目で言えば可愛い類には入るのか?顔をプーと膨らませたり、ニッコリしたり鏡も困る位の百面相



そうしていると兄貴と父親が帰ってきた、会長と社長でもある。

茉穂とは別会社ではあるが・・


「ほら、社内の有望人物

他社の有望人物、跡取りだ、好みの

人物を選べ」


リビングに呼ばれ開口1番に兄貴が言う。


諒香と会う前に、そう言われていたのは兄貴なのに私に言うか?と憎たらしくなる。

『チッ!えらそーに』


「お兄ちゃんに言われなくても

見るよ!」

父親は黙ってコーヒーを口に運んだ


目を輝かせて、母と萌さんが走りより茉穂と一緒に写真を物色し始めた。



「まあ皆さん高身長だこと」

萌さんはニッコリ笑いながら言った。


少し遅れて入って来た諒香が子供を

母親に預けながら


「でしょ、茉穂は高身長が

好きなんですよ。

だから宗次郎さんにお願いして

高身長集めて貰ったんです。

皆さん高学歴で男前でしょ。」



.。oOそうかー

諒香がかんでるのか?

私の好みは親友の諒香が

1番知ってる。

アレ?


その中に大河の写真があった。

この話が大河に行ってるなら泰真の耳にも入るはず、ヤバ

又邪魔されるか?


茉穂は慌てて由梨へ連絡

そして口止めを強行しょうとしたが・・・まてよ


「ちょっと茉穂なに??」

電話したのに黙り込む茉穂に

由梨は変だなと思った。



「あ、ああ

何でもない!アハハハ

ごめんゴメン」


そうだったー

墓穴を掘るとこだったー


私が華枝の娘だって事は、誰も知らない。内緒だったんだーヘヘ由梨も大河も知らないんじゃん。アハハハ心配して損したー


「それより聞いたよ

専務と付き合ってるの!

この間はそんな事言ってないじゃん。

水臭い何で話してくれなかったの!!」


「は?付き合って無いよ」


「え!大河さんが言ってたけど

嘘は言わないはずだけど!」



「あんな女たらし

お断りよ!!」



「・・・そうなん?」



「そ!!しかもサ

今日女とお泊まりしてて

その人と付き合ってんじゃん

知らんけど」




「へえ、専務にそんな人いたんだ!」


「ウンウン熱愛!!」


「へえ~!」






「マジか‼️

俺聞いた事ない!」

大河は由梨から聞いた話は初耳だった。

「子供いるって事は

シングルマザーか!!

とうとうシングルマザーにまで

進出したかー

まさか泰真の隠し子じゃないだろうな?」


「か、隠し子?なの?」


「いやいや、アイツはそんな

事しないはずだけど。」



「じゃあ大河も?私と子供出来たら

大河ならどうする?」


由梨と大河は直ぐそう言う関係になっていた。大河を見る度、頬を赤く染めていた由梨はもう大河を臀に敷いている。

さすが有段者


「由梨忘れたのか?

俺は結婚前提に付き合ってくれ

って言ったろうがー」


チュッチュッヂューッ

「きゃーくすぐったいよー」


幸せな日々を由梨は過ごしていた。

縁があれば結婚なんですぐ出来る説

縁が無ければ長く付き合っても

別れる説



「聞いたぞ大河

お前ー、華枝の会長の

娘と縁談の話があるそうじゃないか?」

泰真はどこから拾ってきた話か俺を

冷やかして来た。


「は?ナイナイ

俺は由梨一筋、結婚は由梨としかし無い、それに婿候補は10人いると聞いているしお前と一緒にするな!」



「華枝だぞ、華枝会長の孫娘だぞ!

上手く行けば大会社の跡取り候補

まあ、長男はいるけど会社幾つか

手に入るんだぞ

いいのか!」



「勿論、俺は先頭を走るより

先頭を走る奴の臀を叩く方が

好きなんだよ!」

チラっと泰真を見て大河は笑う


大河に来て泰真に見合い話が来ないのは女たらし、35まで結婚拒否の

話が華枝凛太郎にまで届いていた

からだ。



「でも、お前やりすぎだぞ!!」


大河は、泰真の肩をポンポンと叩く。


「・・・なんの話?」


「またまたトボケんな

茉穂ちゃんがお前は、シングルマザーと熱愛してるって由梨にはなしてたぞオレ

そんな話、俺聞いてないからなぁ!!」





「茉穂が?

まだ誤解してんのか?」


「おう、お前がシングルマザーと

マンションを出て駅に行くのを

見たってサ、仲良くな!!。


(꒪ꇴ꒪ (꒪ꇴ꒪ (꒪ꇴ꒪ ;)エエエッ?


本当に仲のいい夫婦にみえたらしいぞ、お泊まりしてたって

彼女は、知ってるってヨ!!

泊めたのか?」



グエ (;꒪ꈊ꒪;)))みられてた?!!




「 その様子じゃあ泊めたんだー

なあ泰真

お前、本気じゃないならシングルマザーに手を出すのは違うぞ!!」



「誤解するな!

桜子は俺の友達だぞ

手なんか出すか💢」



「いやいや、お前はどうであれ

茉穂ちゃんに言い訳は・・

通用しないよなー

誤解されたとしても仕方ないない!

まあ俺は誤解でも、誤解じゃなくても(๑¯ỏ¯๑)どーでもイイけどナ!!」


「は、はぁ!おま・・・」

更に大河は口を開く!


「別に泰真は彼女(茉穂)と一緒になるつもりなさそうだし。

どーでもいいけどシングルマザーは

遊びの範囲じゃないとおもうぞ

子供を巻き込むなよ。」




泰真は大河を真っ直ぐ見て

「悪いけど桜子は友人、それ以上は無い‼️泊めたけど彼女にはゲストルームで寝てもらったし俺はアランとエルと寝たし!、第一娘と一緒だぞ

エロイ事なんかするか馬鹿」





「と言うわけなんだ!」

大河は、ああ言ったもののちょっと

誤解されたままでは泰真が可哀想に思えて由梨に話してみた。

由梨が茉穂に話そうが話すまいが、由梨の勝手だが・・・


最近、大河は由梨を説得して同棲を開始した、結婚を考えての同棲


お互いの親にも挨拶済み

善は急げ先手先手で由梨を結婚へ

誘導する。

大河は泰真と違い道を間違えない

結婚へと順序良く進む。

まあ弁護士だから

間違っては困る。


もう由梨も大河に、ついて行く決心をして家具も電気製品も大河が由梨の意見を聞いて揃えていた。

見るからに新婚さんの部屋だった。


コーヒーを飲みながら由梨は言った。

「専務は茉穂をすきなの?」


「うーん好きだけど結婚して

束縛されるのが嫌らしい!

もっと自由が欲しいんだとサ」



「ふーん、自由って束縛されない代わりに信頼もされない!

まるっきしの赤の他人ダヨネ!

寂しいんじゃないかな、私は嫌だなー」


「由梨の傍には俺がいるんだから

俺は由梨に束縛されたい派

持っと由梨といたい派」



「クスッ大河」💕


「由梨💕」



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