第22話 つかず離れずは、離れます。


ヨシこの際だから泰真にはハッキリしてもらいたい!


「ねぇ泰真、

なんで私を初詣に誘ったの?」


「誘ったらいけなかったか?」


「・・・そんな事じゃ無くて

私をどう思ってんの?って

聞いてんの!

彼女、友達、知り合い、」



「・・・ ー̀_ー́う〜ん」

即答出来ない彼に呆れてしまった。


「なら茉穂は俺をどう思う?」


「・・・๛ー̀ωー́うーん!」


前ならば、大好き好き過ぎ彼氏と即答するだろうでも、今は好きと言えば好き?友達かと言われたらそうかもだし

と思っていたら泰真が口を開いた。


「まだ良く分からないけど

茉穂を手放すのは今の俺は嫌だ、俺の傍にいて欲しい。」


気持ちは茉穂も全く同じ・・・

気持ちを固めて泰真との事を考えてみたい気持ちも正直に言えばあると思う。


しかし女としての時間が無い

泰真は"今は一緒にいて欲しい"


と言った。



今から先じゃなくて今なのだ!



私達には、気持ちを確かめ、分かち合える時間が無い。22、3の娘じゃない。

女には子供を授かるタイムリミットがある茉穂は少なくとも3人は欲しい、できたら5人希望。


もう29歳への秒読み開始!!歳の近い兄弟姉妹の中に茉穂が入っても違和感が無く並べるようにつまり、子供らが大人になった時、兄弟姉妹に混ざっても母親に見られないほど若くありたい。


スグ結婚したいほどの願望がある。

泰真に惑わされる時間など無いノダ

年子でポンポン産まないともう間に合わないにも関わらず相手が居ない

・・・!


泰真の事待っていたらあと4年

それにその頃は33歳

目標がなければそれもアリだが茉穂にも夢がある。

それに33歳になって奴は20代が良いと言うかもしれない、そしたらドウナルwww泣きっ面に蜂

若い嫁もらって私とは

バイバーイオバチャンそう言って期待虚しく独身・・・有り得る!

散々待たされた挙句捨てられる。


泰真は言う。

「とりあえず、とりあえず後4年

待ってくれ、その間に決めよう

見たとこ茉穂も同じ気持ちなんだろう❓だったらお互いの気持ちが固まってからでも良くないか?」



こいつ((ʘὢʘ)☞アカン‼️

ココがLAST STAGEや〜更新無し

茉穂は自分の夢を話した、泰真には叶えてもらえなさそうだと

だから違う人に叶えてもらうと

お願いした。


「・・・諦めて!」



「茉穂は好きでもない奴と子供を

作るのが夢だというのか?」


「はぃぃぃぃ!?」

聞き捨て成らぬ暴言に喝を入れる!


「お見合いして、この人と思った人と結婚するんだから私の気持ちはアルって事よ、御付き合いして好きになったら結婚するの!!わかったか!!

アホ

私の回りには世話好きがたぁーくさんいるからご心配無く!!」


神社の鳥居⛩️の入口で言い合いをしていたから沢山のギャラリーがいた。


「4年は待たせすぎや」

「可哀想」

「わかれてやれや」

「女の子に4年はなげーぞ」

「そうだ、そうだ!!」

沢山の暇人が集う・・・鳥居入口

ジーさんバーさんに中年、若いカップルはサッパリ見当たらない!

皆、年相応な暇人ばかり

しかも

皆、茉穂の応援団になっている。


「じゃ、じゃあね泰真

お友達と楽しんで来なよ。」


ちょっと気まづくなったから茉穂は泰真が帰れるように助け舟をだした。


「はーい👏👏パンパン解散解ー散」

茉穂は手を叩き野次馬を散らした。


「・・・ほら彼女、待ってるよ

私なんか気にすんナ」

本殿の方から泰真を心配そうに

見ている彼女がみえた茉穂は目がいい。



ヤッパそう言う事だよねー

彼女は泰真が好きなんだな彼女なら余裕で何年でも待ってくれそう。

茉穂はバス停目指し又歩き出した。


「とりあえず、飯行こうか!

茉穂は腹減ってないか?」

泰真は、茉穂を小走りで追いかけてくる足の長い泰真がズッコケ無いかとワクワク期待すると期待ハズレ、泰真は歩きだした茉穂を食い物で釣って来た。


「だから、いいって💢

あのムスメにパンケーキ

食わせろや

もう関わるなよー馬鹿!


あんたなんて知らない友達と

遊べばいいじゃんか!

それに彼女とは考えて遊びなよ

アッチは子持ち、子供にトラウマ

残すような遊びはやめてよね!」


「茉穂」


腹減って来た茉穂はイライライライラ

「なんの為に、こんな4時間もかけてきたのサ!!あの女に会えるカモって

思ってたんじゃないのー

そんないやらしい気持ちがあるんなら、初めから1人でコイや!!」


まるで、ヤキモチ丸出しなんで恥ずかしいかもしれない、何故かイライラして口から飛び出してしまった。

こんなにイラつくのは何故だろう。

足もサッサッサと軽い!


好きとも言わず嫌いとも言わない

無難な立ち位置にいる泰真がド頭にくる。



「待てよ、帰るなら車で帰ろう

送るから

俺がつれて来たんだから1人で

帰らせられない。

責任あるし

行こう‼️」

泰真は茉穂の手を握り歩き出した。泰真の歩幅と茉穂の歩幅の差があり茉穂は小走りになってしまう。


「いた、いた、いたーい」

泰真はハッとして立ち止まる。


「どーした?」


「新しい靴履いたからマメが潰れた

わたしに構わないでいいからサ

放っておいてくんない。」


「ダメ、俺も責任がある

お前になんかあったらどうする?」


「ナーンもないって!❗💢

ほっといてヨ!」

イライラする。

すると泰真は背中を見せて屈んだ


「なに?」

コレはこの体制は?

まさかのおんぶ?


「早く早くシロ」


「え?え?えぇー

お、重いし、泰真疲れちゃうよ

あーんな所まで歩かなきゃ行けないんだよ見られて笑われて指さされるし、第一恥ずかしいよ!」



「いいよ

お前と一緒なら

笑われていい。」


そーまで言われたらウキウ

おんぶ大好きだった茉穂は小学生高学年以来やってもらった記憶が無い!!、気持ちいいし高くなる茉穂はウズウズ

「じ、じゃあ行くよ」ウオリャャ


茉穂はウキウキしながら泰真におぶさった、ひえーえぇぇ短い茉穂の悲鳴は

喜びに変わる。

視界が185迄伸びーる



『気持ちいいー』

が口には出さない。泰真の歩幅に合わせて茉穂の全部がユラユラ揺れる

泰真の背中は暖かかった。

口には出さないがサイコー


泰真におぶさっているとあの彼女と

彼女のムスメがいた。


「ママ」

ムスメは茉穂をチラっと見て母親の

後ろに隠れてしまった。

彼女は、娘の母親は驚いたようで何も泰真には言わなかったが

ずーっと泰真を目で追っていた。


「た、泰真ヤッパ下ろして」


「何でだ」


「彼女の子供が見てるよ!」

耳もとでコショコショと囁く!


「いいよ、今は茉穂の足が大事だし。」


「・・・」

茉穂は羨ましそうな妬ましそうな顔をしたあの子に悪いなと思った。

じーっと見てる!

ある意味彼女の母親より悔しそうに見えるのは何故だろう。


「なぁ茉穂、俺たち付き合おう」


「・・・」



「どんなに考えて見ても茉穂は

大事な人だ、だから考えてほしい。」



「じゃあ

明日結婚して!」


(´◉ᾥ◉`)え?


「遊ぶのやめて!明日結婚して!!

Σ:(;゙゚'ω゚'):ギクッ」


「出来る?

なら付き合うよ。」


「・・・」



「考えていいか?」


「・・・」


チッ

ヤッパ即答出来んじゃん。

茉穂の答えはこの時点でNO


すると茉穂に電話がかかってきた。

義姉の諒香からだ。


「あけおめー諒香

赤ちゃん生まれたかー」

茉穂はふざけて言ってみた。


「あーまだまだ

宗次郎さんも楽しみすぎて

まだかまだかって聞いてきて

ストレスよー」



「兄貴も35だし

仕方ないよー」


「そうそう、あんたにいい話があるの、早くおいでよ御節もいっぱいあるし、お義父さんもお義母さんも

待ってるよ。」



「毎年恒例のアレだねー」


「私さ、今県外に初詣に来てるから

行くのは・・・ヤッパ行かなーい

体キツイし寝ときたい。」


「は?本気かい?」


「じゃーあねぇ」


茉穂は泰真の背中の上で電話を切った。

「ふぅー」


「だれ?」


「私の親友」

茉穂は電話を切るとペッタリと泰真の背中に張り付いた。


「泰真」


「ん?」


「背中暖かい」


「フッ」


「この背中何人張り付いたんだろ

背中に手を回しながらアンタの女の子達は天国をみたんだよねー」



「は?て、天国?」



「そーだよー気持ち良かったんだろーねぇ、私は良いかな!

遠慮しとくよ

私にはこのおんぶが天国だからサ

ホントに気持ちいいよー」

そう言いながら泰真の首筋にスリスリ

首元で囁くようにつぶやいた。


「ねえ、泰真、私達は何処まで行っても友達じゃないかな多分

ずっとこのまま付かず離れずな関係だょ、今までだってそうじゃん

運命は変わらないって何回も何回も

同じ事の繰り返し」


泰真の歩く足が止まった。


「運命?」

と泰真も口を着いてでた。



そうこうしてるうちに駐車場まで来た、ボンネットの上のお守りは吊るすやつで赤と白い房が下がる扇状のオレンジ主流の御守りだった。


お守りをつけながら泰真は聞いてきた。

「足、どう?」


「うん、まだ痛いかも」


「カモ?」

フッと笑う泰真はコートを脱いで後ろ座席に投げた、彼の胸から微かに

香水(サムラ〇)の爽やかな香りが広がった、偶然にも茉穂の好きな香水。



こりゃあぁぁあ反則だ!!










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