第16話 ベッドで♡♡ちゅっちゅ♡♡

 それから数日後の夜。


 今日も今日とてリュスターナと一緒にベッドに入ると、


「勇者様ぁ~♡ 勇者様ぁ~♡」

 リュスターナがすぐに甘えたようにすり寄ってきた。


「こらこら、そんなにすりすりして来たらくすぐったいだろ? まったくリュスターナはいけない子だなぁ」

「だってぇ、嬉しいんですもん~♡」


「きりっとした聖女の顔をしている時からは考えられないくらい、リュスターナは甘えたがりなんだから」

「えへへー」


 1000体を越えるドラゴン軍団&ドラゴン軍団長グレートドラゴンを全滅させてから、リュスターナはもうずっとこんな感じでニコニコ顔で甘えてくるのだ。


 普段のちょっとお澄ましな感じの聖女スマイルと違って、今のリュスターナは年相応の女の子だった。

 最近のリュスターナはこうやってあどけなく笑うことが多い。


 でもそりゃそうだよな。

 強大なドラゴンたちに攻め込まれて人類存亡の危機だったのが、俺の登場から一転、一気に形勢を逆転しつつあるのだから。


 この前だってあれだけのドラゴンの大軍団に攻め立てられたら、下手したらあのお城の守備戦力が全滅してもおかしくなかったわけだし。


 リュスターナはこの城は絶対防衛線の要だと言っていた。

 この城の戦力が全滅すれば、それはおそらく人類の滅亡とほとんど同じ意味を持つに違いない。


 それが回避できたのだから、リュスターナの心の中で張りつめた糸が緩んでしまうのは、これはもう仕方のないことだろう。

 そして実際にあれだけの数のドラゴンを一網打尽で退治したのだから、しばらくは平和なはずだった。


「ま、楽勝だったとはいえ戦闘続きだったし、当面はゆっくり休ませてもらうとするかな」


「はい、それがよろしいかと」


 でもその前に!


「今夜はお楽しみだぜ――!!」

「勇者様?」


 俺は甘えてすりすりしているリュスターナを、


「うおりゃっ」

「きゃっ♡♡」

 ベッドの上にあおむけに転がすと、その上に覆いかぶさった。


 リュスターナの柔らかい身体をしっかりと抱きしめながら、首元に優しくキスをする。


「あ、ん……あは♡ もう、勇者様ってばくすぐったいですよぉ……あん♡」

「ははっ、今日もリュスターナは可愛いなぁ」


 リュスターナの口元や頬、首、耳元、腋、二の腕、おでこ、鼻の頭etc...俺はリュスターナの色んな所に何度も何度もキスをしていく。


「あ、んっ……♡ はぅ♡ んっ♡ あん……もうそんなところまでキスするだなんて……勇者様のえっち……♡ ふあぁんっ!♡ そこはだめですぅ♡」


 俺のキスにリュスターナは喘ぎながら、まんざらでもない感じで反応する。


「いやいや俺は悪くないんだ。リュスターナが可愛すぎるのがいけないんだよ」


「あっ♡ んっ♡ きゃん♡ あっ……♡ んっ♡」


「ふぅ、本当に可愛い奴だなぁもう!」


 正直もう、辛抱たまらないんですががががが!?


「どうぞ勇者様、私の準備はもうできていますので、いつでも来てくださいね……あんっ、ん♡ ……もう、さっきから焦らしてばっかりなんですから♡ 勇者様のいけず……♡ でも好き♡ ちゅ、ちゅ♡ ちゅっ、ちゅ♡ 勇者様ぁ♡ ちゅっ♡ 大好きですぅ♡ ちゅ♡♡♡」


 キスを返しながら、合間に俺の耳元で紡がれるリュスターナの熱い吐息のような言葉。


「リュスターナ、愛してるよ……」

「私もです勇者様……」


 いい加減、理性を押し止めるのが不可能になった俺は、ゆっくりとリュスターナの服を脱がせていった。


「ふふふ、もうすっかり出来上がってるじゃないか。いけない子だなぁ」


「んっ……♡ んんっ……♡ だって勇者様があんなに焦らすんですもん……はうんっ!♡」


 服を脱がされて下着だけになったリュスターナが小さく喘ぐ。

 俺の手が彼女の胸に触れたからだ。


 下着越しでも分かるくらい柔らかく、それでいて張りのある素晴らしい感触が俺の手のひらに伝わってくる。

 俺の暴れん棒はもう爆発限界だった。


「リュスターナ、行くぞ!」

「あっ、んっ……ひやぁ……♡ あふぅ♡♡♡♡♡♡♡♡」


 俺とリュスターナは今日も素敵な夜を過ごした――

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