第15話 お外で♡♡ちゅっちゅ♡♡
グレートドラゴン率いる1000体のドラゴン軍団を全滅させ、意気揚々とお城に戻った俺のところに、
「勇者様ー! ご無事ですか!?」
リュスターナが血相を変えて駆け寄ってきた。
「ああ、大丈夫だよリュスターナ。ほらこの通り怪我一つないから安心してくれ。むしろ楽勝すぎて困ったくらいだ」
「良かったです……本当に良かったです……うわ~ん!!!」
安心したのか、リュスターナは人前だというのに大きな声で泣き出してしまった。
「ははっ、心配かけて悪かったな。だから泣き止んでくれ、な?」
俺はリュスターナの頭を優しく撫でてやると、その唇にそっと優しくキスをする。
「ん……ちゅ……ちゅ♡ ちゅ……んんっ♡ ちゅ……♡」
リュスターナはそのまま目を閉じて俺のキスを受け入れてくれた。
そして唇を離した後しばらく2人で見つめ合うと、
「あの、その……もう一回してください。勇者様とのキスはすごく幸せな気持ちになれるんです。不安でしょうがなかった気持ちを、勇者様のキスで幸せな気持ちに上書きしてください……」
リュスターナが上目遣いでそう言ってきた。
うわっ、ものすごく可愛いぞ。
いやリュスターナはいつでも可愛いんだけど、今はなんかもう特別にマーベラスに可愛くて可愛くて、可愛すぎてヤバイ!
楽勝だったとはいえ戦闘による気持ちの
いつにも増して可愛いリュスターナの姿に俺はかなり興奮しちゃってしまい、勢いそのままにもう一度リュスターナに口づけをしてしまった。
「んちゅ♡ れろ……ん♡ れろ♡」
今度は舌も入れてみる。
「あん……勇者様……♡ お外なのにすごく大胆です……ん……♡ ちゅ♡ ん、あっ、ちゅっ、ちゅ、ちゅ♡」
どこか蕩けたようなリュスターナの甘い声に、俺の理性もとろとろに蕩けかけていた。
「愛しているよリュスターナ……ちゅ♡」
「私もです勇者様……ん……ちゅ♡ ……ちゅっちゅ♡」
こうして俺とリュスターナは1000体の悪のドラゴン軍団&それを率いるグレートドラゴンに圧勝した気分そのままに、お外で2人だけの世界を作っていちゃいちゃしていたんだけど。
俺の圧倒的大勝利をまざまざと見せられた兵士たちが、それを咎めることなどありはしないのだった。
それをいいことに、俺もリュスターナの唇を思う存分堪能する。
しかし彼女はまだ足りないご様子。
もっともっとキスしていたいらしい。
「ん、ちゅ、あむ……♡ ちゅ、れる……ちゅる……♡ ちゅ、ちゅ、ちゅっ♡ ちゅっ、ちゅる、ん♡ ちゅっ♡」
俺はリュスターナの求めに応じて、何度も何度も激しく濃厚なキスを繰り返した。
「あふ、ん……♡ はぁ……はぅ……♡ ありがとうございます勇者様。おかげで私も少し落ち着きました」
長い時間キスをし続けて、リュスターナはようやく満足してくれたようだった。
もちろん俺も大満足だ。
「いいってことさ。俺もこうやってリュスターナとキスしていると幸せな気持ちになれるしな」
「えへへ、そう言ってもらえると私も嬉しいです。でもこれでしばらくは安心して寝ることができますね。今日の大敗は、ドラゴンたちには大打撃のはずですよ」
リュスターナはもうすっかり安心したのか、笑顔でそんなことを言ってきた。
「そうだな。これでしばらくは枕を高くして寝られそうだ」
さっきまでの不安な様子を微塵も感じさせないリュスターナの姿に、俺は思わず苦笑した。
いや、別に嫌じゃないんだけどな?
全然ちっとも嫌じゃないんだけどな?
むしろこんな風にストレートに好意を向けられてものすご嬉しいし。
だからキスしてもらって安心できますとか言われたら、じゃあもっともっとキスしてあげたくなっちゃうわけだし。
「では汗を流してから食事にしましょう」
リュスターナのその言葉を聞いて脳が食欲という欲求を思い出したのか、俺のお腹がグ~と盛大に鳴る。
「そういや急な襲撃だったから、昼ご飯がまだだった気がする。お腹空いた……」
「ではでは、今日は私が腕によりをかけて勝利の祝い飯を作りますね♪ こう見えて料理は得意なんですから♡」
「リュスターナの手作り料理か。それはもう今から楽しみだよ」
「勇者様が満足するように精一杯がんばりますね♪」
その後、俺はリュスターナの作った祝い飯を堪能した。
自分で得意と言うだけあってリュスターナの料理の腕はぴか一だった。
「よく考えたら、女の子の手料理って生まれて初めてだな」
こんな経験ができるなんて、異世界に来れてほんと良かったなぁ……。
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