4話
朝。
「おはようございます」
プイッ
「今朝のご飯も美味しそうですね」
プイッ
「今日もいい天気ですねぇ」
「いや雨でしょ」
三雲さんの機嫌はまだ直っていなかった。
ま、いっか!
さて今日の朝食は、
昨夜のカレー
トースト
ヨーグルト
牛乳
いや~休日の朝食って感じ!
…怒っててもご飯作ってくれる三雲さんって何気に優しいよね。
「いただきます」
焼きたてのトーストにバターとイチゴジャムを塗って一口。
うん、旨い!
ちなみに、このイチゴジャムも三雲さんの手作り。甘さ控えめで美味しい。
ジー
…視線を感じる。
「えっと…何ですか?」
プイッ
何なんだよもう!
雨の日って暇だよね。
なんか面白い番組でもやってないかな~
『
は~抗争ねぇ。どの局でもこればっかだな…
「ジー」
テレビ消そ。
さっきから視線無視してたけど今度は口で言い始めやがったよ。
「なにか?」
プイッ
本当になんなんだよ!
あれか、カマチョか?カマチョなのか?
スッ
「へ?」
なにこいつ。いきなり目の前に座ってきたんだけど。
「私は今怒っています」
「はい、知ってます」
キッ!
怖えーよ!睨むなよ!
「なんで私が怒っているのかわかりますか?悠斗君」
「はい。昨日、僕が調子に乗って三雲さんのことをからかったからです」
あってるよね?
「半分正解です」
半分なんだ。
「もう半分は?」
「自分で考えてください」
……
「敬語使ってた」
そうえば、敬語使うなって言われてたね。うん、すっかり忘れてたよ。
「は?」
怖えーよ…違ったかな?
「え、なんで当てちゃうの?」
あってるんかい
「これって、なかなか当たらなくて2人の仲がちょっとギクシャクするけどそれを乗り越えて絆が深まるイベントなんじゃないの?」
なに言ってるんだこの人。
というか、
「僕達に絆なんてn「は?」あるね」
あったんだ
「あ~あ、せっかくのラブコメイベント潰しちゃってさ、これで土日の予定なくなっちゃったじゃないのよ」
逆にこれだけで土日潰れたらヤバいけどね。
「ま、いっか。ね、昼御飯なに食べたい?」
昼メシか~
「ちなみに焼きそば以外異論は認めません」
「おい」
「しょ~がないじゃん!焼きそばな気分なんだからさ~」
まぁいっか、ひよりのつくる飯はなんでも旨いからな
「へ?」
ひよりの顔がみるみる赤くなる。
しまった心の声もれてたか…
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