三雲SIDE2
高校に入学してはや2ヶ月。
最悪なことに私は本田悠斗と同じクラスになってしまった。
本田は前髪を伸ばして目元を隠している。目元がみえている状態を知っている私からすると隠れている状態の方が好ましいのだけど、他の人からは相当な悪印象だ。先生にも目つけられてるしね。
ザマァ(*;゚;艸;゚;)
って本田のことはどうでもいい!
私は高校デビューをしてみた。まぁ髪染めただけだけどね。おかげで陽キャ友達がたくさんできた。中学までイジメられていた自分に陽キャの友達ができるなんて夢みたいだ!
「ねぇ知ってる?最近駅前にオープンしたカレー屋、めっちゃ映えるんだよね~」
カレーか。最近作ってなかったな…
「あ~カラオケの隣のやつっしょ?」
「あ~ね」
「カラオケといや、最近行ってねーな」
よし!今日の晩御飯はカレーに決定!!
確か、人参とジャガイモなかったよね…
帰りに買ってこ!
「あ、じゃあさ放課後カラオケ行かね?」
「いいね!三雲っちも行くっしょ?」
ん?え!?話全然聞いてなかったよ…
ま、いっか!
「うん、いくいく!」
…買い物は本田に頼も
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hiyo 今日の晩飯カレー。ジャガイモと人参買ってこい
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既読はやっ!
…そして既読無視!!
わかったとか了解とか無い訳??
『ムフフフフ』
1人でニヤニヤしてるんだけど…
ちょっとキモイな…
ー放課後ー
どうして…どうして、こんなことになったんだろう?
「なぁ俺たちと遊びに行こうぜ~」
「こんなガキ共ほっといてさ!」
「俺たちと大人の遊びしようぜ!」
いきなりチャラそうな男達が絡んできた。
一緒にいた男子達は、
「うゥ…」
「カハッ…」
6人いたけど全員やられてしまった。
「ちょっと!やめなさいよ!」
「けっ警察呼びますよ!」
「誰か助けてぇ…」
周りには沢山人がいるのに皆見て見ぬふり。
…あんまりだよ…
あっ、東雲寺の名前出したらなんとかなるかな…?
「いい加減にしてください!私は東雲寺家のメイドです!私達に手を出したらあなた達なんてボコボコですよ!!!」
3人組は一瞬顔を見合わせる
効いたかな?
「プッ…」
え?
「ギャハハハハ!もっとうまい嘘付けやバーカ www」
ダメだった…
どうしよう…このまま誰も助けてくれないのかな…
助けて…誰か…
「すいません、ちょっとよろしいですか?」
……本田?
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