第12話 私は諦められないのよ?
執奏桃花。事実、彼女の家はかなり裕福であった。
そんな彼女と一般家庭の俺が同じ幼稚園にいたって言うのもやはり少し数奇な運命であったというものだ。
おっと早速ズレすぎて物語の本筋がわかってないじゃないか…
幼稚園の頃、あどけない瞳をまだ俺ですら持っていた頃、彼女は…いじめられていた。
理由は単純「金持ちで羨ましいから」
最初は無視が続き、徐々にエスカレートしていキツイ時には一時期便所飯まで追い込むほど。
後から知った話なのでどのくらいの期間なのかはわからないが、彼女は「お父さんたちは今あたらしいしごと?がいそがしいって言っててあんまりあたしがじゃましたくない」と意地を張って戦い続けたそうだった。
戦い続けていたら彼女の頑張りは幼稚園の先生にも気付かれていたはずだ。
それでも先生は無関係を貫いた。…貫いてしまった。
それが原因で監督不行き届きで先生がクビになった。
保護者説明会ではなんとも芯がぶっといのか「子供の頃から金持ちでズルくて妬ましくてそんな奴の世話なんてしたくなかった」と言い放つ具合。
そいつに桃花のお父さんが全力で殴りかかろうとしていたのは覚えている。あの気迫を…ちょっとチビっちゃったからな…ちょっと屈辱だった。それでも感じた。子供が親にあげる愛情を。
ちなみに先生が無視してたのを報告したのは俺ね?
そんなことがあってお父さんから桃花を守ってやってくれと友達になったり、恋人ごっこの彼氏役として抜擢されたりと中々に関わりは深い。
しかし、次は俺がいじめられた。
その理由はまたまた単純?なのだろう。「俺らのアイドルの桃花ちゃんと恋人関係??????お前なんかが釣り合わないから早く自分から別れるって言えよ!!!!!」とのことらしい。それから陰湿なイジメが2年間続き、それがトラウマで俺は桃花に恋愛感情を抱けなくなってるのだ。
それを理解した桃花は俺と一時期離れていたが、「それでも私たちは親友だからね!!!」と言ってくれるあたりやっぱりいい奴なんだよな。
…とそんなことを考えていたら何やら目の前に気配を感じた。
なんだまた桃花かと思ってゆっくりと目を開けるとそこには…
「オイオイ優希くん…そんなに優雅にお目覚めとは?授業中なのになぁ?」
先生が仁王立ちして立っていた。あっ(察し)( ゚д゚)
…「卒がなく」日々を過ごす難しさがよーくわかった気がするよ。
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シリアス…というか人物紹介ですねこれは。
少し多目に見てもらって…
題名と視点が違うってのはエモポイントです(自己申告制)
多分これからもうないですよ?( ゚д゚)顔文字使うなんて…
次からはちゃんとストーリーに入っていきます。以上!
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