クズ男
「糞。
俺の社会不適合者の。
第一幕。。
今でも思い出すのか、、。」
トラウマ。
それは、消せない傷、、
夢として、何度も現れる。
起きれば涙の跡が残る。
「腹減ったな、、。」
ゴミの上を歩く。
物を手に取ると、
空中に、文字が表示された。
[リサイクルor焼却]
「何だこれ。」
空中の文字を押すと、
[yes,no]
の表示が出る。
「リサイクル。
yesっと。。」
手に持っていた何かは、
綺麗な物と変わり、
空中に、新たな表示が出る。
「売却?
売れるのか?」
[yes,no]
「yes。」
視界の上の方の数字が少し上がった。
「何だこれ。
おもしれえな。」
ゲーム感覚で、片っ端からゴミを広い、
リサイクルを押しまくる。
上司5「なあ?
日曜日。
日曜日さ?
出れるだろ?
な?
来いよ。。」
「はい、、。」
新しい会社に入り、機械を動かす。
大して教えもしない癖に、
休日出勤同然の集まりに誘う。
「結局、、。
何処も同じかよ、、。」
上司6「分からない事があったら言ってね?」
唯一。この人だけが。
初めて社会で、まともな人間だった。
「これで良いですか?」
上司5「ん。」
自分に関係ない事は適当で、
俺が違う上司に確認すると、
臍を曲げた。
「、、めんどくせ。」
上司5「日曜日な?
日曜日。
日曜日さ。。」
結局そこも続かなかった。
そいつが気に入らないと、
仕事を教えて貰えず。
他の上司に一度でも聞けば、
上司5「自分でやれよ?」
そう、キレられた。
まともに、仕事だけをやらせてくれる
会社ってのは、無いのか、、
「クゥ、、ン、、」
ゴミで遊んでたら、声の様なのが聞こえて、
声のする方のゴミを退かすと、
中からは犬みたいのが出てきた。
「可哀想に、、。
お前も捨てられたのか、、?」
優しく抱き抱えると、
リサイクル、焼却の選択肢が出る。
「、、ふざけんな。」
左上のボタンを押すと、
[ショップ]
が出てきた。
前にも一度開いたが。
どれもバカ高くて、それ以来開く事は無かった。
「薬、、治療薬、、。」
リストをスクロールして、
使えそうな物を探す。
[クリアウォーター]
商品名は、そう書かれていた。
[詳細:万能薬]
俺がここへ来てから貯めた金が。
これを買うと全部、消える。
犬「クゥ、、ン、、」
痛々しい程に。
皮膚は捲れ、身体には虫の様なのが湧いている。
「今治してやるからな??」
購入を押し、持ち物から選び、
犬みたいのに触れ、使用を押す。
「冷たいかも知れないけれど。
、、我慢しろよ?」
犬の様なそれに、光が集まると、
ボロボロの身体は綺麗になった。
犬「ウァン!」
犬みたいのは元気になり、
俺の顔を舐めた。
「やめろよ。
分かったから。」
犬みたいのは嬉しそうにした。
[パーティーに加えますか?
yes,no]
犬みたいのを抱き締めると、
文字が表示された。
「パーティー??
何だこれ。」
犬「ウァン!」
「パーティーになるか?」
犬「ウァン!」
「そうか笑」
[パーティー認識]
犬みたいのは、光ると、
少しでかくなった。
犬「ウォン!」
[名前を付けますか?]
「名前か、、
カッコいいからジャックでいいか?」
犬「ウォン!」
[ジャックで登録しました]
上司7「あいつは仕事しねえからな。」
もう、この会社で最後にしようと思った。
俺もそろそろ落ち着きたかった。
内容は、そんなに難しくは無かった。
誰にも出来る仕事。
ただ。汚物を我慢出来れば。
最初は勿論抵抗があった。
けれど、頑張った。
元々興味があった。
まあ、もう分かるだろう。
そこでも問題はあった。
職員1「挨拶しましょうね?」
職員2「挨拶ね?」
職員3「挨拶。」
挨拶だけ重視の、仕事をしない。
虐待を助長する様な、陰湿な人間達の総括だった。
初めのうちは、休憩すら貰えなかった。
業務もそれなりだから、覚えれば、
自分で仕事が出来た。
だが、決まり文句は、
"協調性と協力"
だった。
「よく言うよ笑」
そう、鼻で笑った。
ここは、仕事を教えてくれた。
といっても、補助業務だから、
そんなに難しいモノでもなかった。
自分達の都合で、
理不尽な注意は受けたが、
仕事は出来た。
似た者同士は集まると言うが、
俺も含め、皆。欠陥があった。
今の中学生の女子でもしない様な、
裏でグチグチと悪口を言ったかと思えば、
ある事無い事を平然と言い始める。
そしたら表では、よいしょよいしょをする。
「みっともな。」
単純にそう思った。
だが。転職を得て、分かった事があった。
ひとつは、会社で働いてる人間。その者がクズな場合。
もうひとつは、会社がクズで、そうなった場合。
最後は会社も働いてる人間もクズな場合。
それを学習した。
ここは、陰湿だった。
最初は2だと思っていた。
だが、年数を重ねると見えてくるモノがあった。
ここは、3だった。
やってる事が幼稚だった。
けれど、直接何かをやられる訳じゃない。
機嫌が悪そうにしたり、休憩が貰えなかったり、
仕事をしなかったりするだけだった。
俺を裏でグチグチ言って、たまに風の噂で聞くだけ。
だから一生懸命働いた。
気に入られる様に。
それでも気に入られなかったんだけど。
何とか変えようと。
そんな事をしなくても済む様に、
皆に良い場所になる様にと。
自分なりに頑張った。
だから。評価もして貰えた。
父の様に、慕う人も出来。
遊びに連れて行ってくれた人。
ご飯に連れて行ってくれた人も居た。
社会人として、初めて楽しい部分も味わった。
我慢して、頑張ったかいがあった。
何とかやってた。
でも長くは続かなかった。
バランスは徐々に崩れ始め、
古株がでしゃばり出した。
気に入らなければ、
それらが通り。
何でもOKになった。
人間関係が終わっていた。
もう手の施し様が無かった。
それを会社は一緒になってやった。
良い方向へ進むと期待した。
一緒に頑張ろうと思った。
会社は尊厳すら無くなり果てた。
だから辞めた。
ジャック「ウォン!」
「よしよし、」
動物は、気持ちが分かると言う。
ジャックは、俺の事。
どう思っているんだろうか、、
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