ゴミはゴミ溜めでゴミなりに努力します、
影神
ダメ男
「あぁ、あ。
ここはどこだ。。」
真っ白い空間。
音もなく、何か物がある訳でもない。
「あぁ。
寝るか、、。」
『、、、。
おい。』
目を閉じていて、しばらくしたら声がした。
『おい。
また寝ているのか?
一体お前はいつまで寝れば気が済むんだ??』
「別に、、。
何もする事ねえし。
ってか、、アンタ。誰だよ。
ここ何処?」
その言葉には聞き飽きた。
母親「あんた!
働きなさいよ!!
いつまでそうしてるの!!
何もしないなら出て行って頂戴!!」
「、、、うっせー、、。」
働く。
働いてた。
一生懸命働いたら。
"こうなっちまったんだよ"
『お前は、前の世界で、何の努力せずに。
周りに迷惑をかけ、終いには自殺した。
生を貰い、何不自由無い身体があって尚。
お前は、やるべき事を成さずに途中で投げ出した。
どうしようもない。
ゴミ
だ。』
「はいはい。。」
『救い用のないゴミ。』
「はいはい。。」
『ゴミクズは、ゴミクズと一緒がお似合いだ。』
「はいはい。。
、、、、??」
身体に感じる風。
そして、俺は、、。
落下している。。
「まじかよ、、、」
見慣れない景色。
デカイ木。
街。
「これ、死なねえか??」
ゴゴゴゴゴ!!
ゴミの山へと。
真っ逆さまに、落ちた。
『お前さんには、お似合いだよ。』
「いってえ、、」
クッション性の何かによって、
打撲と、擦り傷で済んだ。
目の前には沢山のゴミが広がっている。
中には臭いを発しているモノもある。
「くさっ、、。」
はあ。。
溜め息と共に、地面へと、横になる。
「何すりゃ良いのかね、、」
上司「まだ覚えられねえのか!?」
「あぁ、、すいません。。」
上司「先週やったろうに!」
「すいません、また教えて下さい、」
上司「何回やったら覚えられんだ!」
ったく、うっせー、な。
こっちゃあ、メモもとってんだ。
てめえの教え方が下手なんじゃねえのか?
上司「おい!
あれとってこい!」
「あれですか??
、、すいません分からないです。」
上司「この間、使ったやつだよ!!」
「、、はいっ。。」
本当に、、嫌になる。。
普通に言えないのか??
怒鳴ったって、分からねえよ。
「ったく、あれじゃ分からねっつうんに。
ちゃんと日本語喋れや、、」
倉庫から、物を探す。
「この間使ったやつだ?
はっ?」
、、、。
このままここに突っ立ってようかな。。
働かなきゃな、、。
「すいません、、
分からないです。」
上司「ったく、、。
どうしようもねえな?」
「すいません、。」
上司「これだよこれ!!」
ゴツ。
俺は、その部品で殴られた。
「すいません、、」
近くの物でやり返そうか迷った。
冷静に。
深く深呼吸した。
「ふう、、。」
上司「ふうじゃねえよ。
これくらい分かれよ?」
「すいません。」
♪♪♪♪♪♪♪
昼休憩のチャイムが鳴り、
自動販売機で飲み物を買う。
車へと行き、飲み物を飲む。
「あと、半日か、、。
目を閉じる。。」
♪♪♪♪♪♪♪
現実を突き付ける開始のチャイムが鳴る。
「行きたくねえな、、。」
上司「午後は向こうでやれ。」
やった、、。
こいつ嫌いなんだよ。
上司2「ここをこうしてやるんだよ?」
「はい。」
上司2「前にもやったと思うんだけど。」
「はい、、すいません。
まだ分からなくて、、」
パターンは幾つかあって、
部品やパーツ。取り付ける箇所。
それに、とめる物まで違う。
言い訳?それでも良いさ、、
確かに、覚えが良い方ではない。
だが、俺なりにはやってんだ。
上司2「じゃあ。
やっといてね?」
「??。」
上司2「大丈夫。
出来るよ。
この間やったんだから。」
とりあえずメモ通りにやる。
こうだよな、、。
こうで。
「すいません、、出来ました。
見て貰っても良いですかね?」
上司2「、、。
んと。これは違うね。
これも違う。
あれ?
この間見せたに。」
「、、すいません。」
上司2「これは、これに付けない。
これもいらない。
こうやってつけないのよ。
分かったかい?」
「はい、、。」
初めからそうやれよ、、。
お前が任せたんだろ、、
♪♪♪♪♪♪♪
やっと終わったよ、、
地獄からの解放。
と。
そんなハズも無かった。
上司2「今日30分残業ね?」
「、、?
すいません今日は用事あるんで。」
上司2「、、、?
皆。用事があるのよ。
社会人になったらそんなの通用しないよ?」
「、、はい。
すいません。」
「、、、。
辞めたいな、、、」
ピピッ、。
強制残業を終え、タイムカードを切った後に
今日やった事を書かされる。
「これも業務だろうが、、。」
「今日は、ありがとうございました。
明日もよろしくお願いします。」
上司2「はーい。
またね。」
陰湿な新人イビりに疲れ。
いつからか、無断欠勤する様になった。
朝。作業着を着て、家を出る。
「行ってきます、、」
向かう先は少し離れた公園。
人生を謳歌している年寄りが、
昼間っからスポーツやら運動やらをしている。
何かをする訳でもなく。
ただ、車の中に居る。
時間が。
時間だけが過ぎるのを。
ただただ待った。
分からないから聞けば、怒鳴られ。
暴力を、振るわれれば、強制残業。
優しく教え、定時で帰る等有り得なかった。
社会人の厳しさ。
過酷さを学んだ。
そんな、生活を続けると、自分が嫌になった。
「死にてえな、、。」
車の手摺りにベルトを巻き、
自分の首へとくくりつけた。
ぎゅっ、
体重をかけて横になる。
首がドクドクとし、頭が熱くなる。
目を閉じる。
、、、、。
目を軽く開けると、
知らないおっさんが外から見てきた。
「くそ、、、。」
丁度その帰った日。
会社から家に電話があった。
「お前、会社行けよ!」
母親からそう言われた。
「うん、、。」
会社に行くと、関わりの無い上司に
ひたすら謝させられた。
「すいません、、。」
上司3「良いよ。
もう、来なくも!」
金魚の糞の様に、付いて回った。
上司3「来たくねんだろ?
辞めちゃえよ。」
「すいません、、。」
上司3「皆に迷惑だから。」
「すいません、、」
見世物。
俺は、悪い奴として、見せびらかされた。
ようやく、許して貰えると、
前の場所に戻された。
上司4「あれだって、怪我して。
勝手に休んでたんべにな?
何を言ってんだか。。」
「よろしくお願いします。」
上司4「ここ辞めた方が良いよ。
資格あるんだろ?
他の会社のが金も良いぜ?」
「、、はい。」
その後はいろいろな部署を回され。
結局初めて入った会社を辞めた。
元教師1「根性がねえな?」
元教師2「辞めて貰っちゃ困るんだよ。
次の人が入れなくなるだろ?」
友人「働けよ。」
俺は、駄目な人間なんだ。
その時。自覚した。
やる気がない。
駄目男なんだと。
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