俺様

「あ、大丈夫です。」


「俺様が送ってあげるって言ってたんだ。黙ってついてこい」

「はい。ありがとうございます」



車に乗ると


「今日は泣かせて悪かったな。何があったかわからないけど、俺は女の涙は嫌いだ。」

「すみません」


「音楽でも聞くか」


「ありがとうございます」


そう言って音楽をつける


童謡が流れる


「立花さんって意外に可愛いんですね」



「童謡聞くと、笑顔になってもらえると思っただけだ 」


「私、最近元彼に裏切られたんです。初めて好きになった人は、私を恨んでいて、私を階段から落としたんです。学校に行くと友達に無視をされて、もう笑えなくなってた。でも、ここの会社に入って居場所を見つけれたんです。だから、私頑張ります。」


「居場所は作るものだ。学校でなくても、世界は広い。絶対どこかに居場所がある。それを大事にすればいいんだ。俺がその居場所を守ってあげるから」

立花


「ありがとうございます。家の近くなのでここで大丈夫です。では、明日」


「言わなかったけど今日のお前パンダみたいになってるぞ」

笑って言う立花


なんのことかわからなくて家の鏡を見るとアイラインが取れてパンダみたいになってたのです。

「お父さんただいま」

無視するお父さん


「学校に行かないからお父さんは無視するの?」


「そうじゃない。ありさのこと心配してるんだ。今の学校が嫌なら他にも学校がある。だから。」


「特待生で学校に入ったからなんとかやっていけてた。だけど今から学校に転校するとなるとお金もかかるし、友達だって作れるかわからない。お父さんがもっとしっかりしていれば私はこんなに苦しまなかった」

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