初めて
「はい。材料買うだけだ。気分悪そうだから。車で待ってろ」
「すみません。あー私、仕事なのに迷惑かけてる。
」
外を見ると健とあやさんの後ろ姿が
着いていくと
「健って悪なんだね。」あや
「そんなことねぇよ。ただありさが邪魔だっただけ。いつも一番で、それが当たり前みたいな。ムカつくんだよね。ああいう奴が」
「でも付き合ってたんでしょう?」あや
「一番傷つく方法はないかなと思って優しくして、つけはなしたんだよ。あやだって嫌いだろう?あーいう奴」
そんな嘘でしょう。健があやって言ってた。てあやさんと仲良かったの。どうして。私の知らない健がいた。
涙が止まらない。雨がふってきた。泣いてるなんてダサい。
走っていると雨にぬれて滑った。
「あれ、雨がやんだ?」傘を差し出す貴
「心配したぞ。小猫ちゃん」
「貴さん。あの私、あの」
「泣くんじゃない。女の子は笑っている方が可愛いんだぞ」貴
そう言ってお姫様抱っこして車に連れていきタオルで髪をふいてくれた。
「あの、何も聞かないんですか?泣いてる理由」
「話たい時に話な。」貴
「ありがとうございます。貴さんって優しんですね」
「まぁな、女だけには優しいって蓮に言われるよ」
「さ、会社に戻るぞ。」
そう言うと、さっきよりゆっくり車を走らせているのがわかった。
「ただ今戻りました」ありさ
「服、それ、貴のじゃねぇーかもしかして」立花
「初めてを奪いました」貴
「お前、約束しただろう」
「あ、あの初めて車に二人で乗っただけです」
「じゃぁ、なんで洋服ぬれてんだ」
「それは、私が雨の中外にいて」
「どういうことだ」立花
「元彼がクラスメートの友達といて着いて行っただけです。そしたら、そしたら」涙が出る
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