卒業

「小僧、遅いぞ。」

「10時ちょうどですが」

「これからは5分前行動いいな」

「はい。気をつけます」


それでは今から地味子を卒業するぞ


「え?」 

「髪は10センチ切ってトリートメントにパーマもよろしくお願いします」秘書


「10センチありえない。私はこの髪の毛がないと前を向けない」


「心配するな。可愛いくしてくれるんだ、小僧」


「可愛くなんて、できないですよ」


「私を信じるんだ」


「はい。」


「それではお願いします」秘書


髪がどんどん切られていく

最悪だ。


トリートメントをして

ドライヤーをして

髪を巻いてパーマをかけてやっと終わると


「次は眼科に行くわよ。」秘書

「病院なんで?」

「眼鏡を外すと何倍も綺麗になるからよ」秘書

「コンタクトを買ったことだし、次は洋服よ。私の会社はみんなオシャレで綺麗で、有名なんだからね」秘書


「確かにみんな、綺麗でかっこよかったです。」ありさ


「ふふん。まだまだあなたには遠い道のりね」


デパートに着いて


これ全部お願いします。


「あの、秘書さんって本当は優しいんですね」


「私からではないわ。社長からあなたにプレゼントよ。」

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