泥棒

覚えてることは健がにやっと、笑ったこと


私は一日中寝てたみたい。

「お姉ちゃん大丈夫」

「健は?」

「まだ知らせてないから、知らせるかーい」父

「どういうこと?私と健は一緒に帰ってそしたら健が 

「疲労で寝てたみたいだよ。」


「起きられましたか?」医者

「あの、頭の後ろが痛いんですが」

「そうですか。異常は何もなかったのでストレスかと」

「でも、私、あの」

「また、何かあったら言ってください」


「はい」

そう言ったけど

私は、はっきり覚えてる。

健が私を急に階段から押したこと

そして笑ったこと。

「ねぇお姉ちゃん、勉強頑張りすぎたんじゃない。今日は休んだら?」

「なんでだろう。覚えられないの。どうして」

「休んだ方がいいよ。お姉ちゃん」

「うん。そうだね。」

こんなの夢だ。そう思って目をつぶっていたら朝になった。

「退院していいですか?今日は大事なテストなんです。それに、私は貧乏なのであの、早く退院しないと払えません」


「お金は心配しないで下さい。お父様から頂きますのでゆっくり休んだ方がいいですよ」


「いえ。大丈夫です。」

「そうですか?辛くなったらまた病院に来て下さい」

その意味が私はまだわからなかったんだ。

「はい。ありがとうございます。

そう言って家に戻ると

部屋が荒らされていた。

どろぼうだー

怖くなってお父さんに電話した。

プルルン

なかなかでない。

「お父さん、泥棒が入ったの」

「お金は大丈夫だったのか?」

「こういう時にお金なの?普通ありさを心配するでしょう」

「ありさからの電話だから大丈夫ってわかってるからだよ」

「お金はとられてないよ。なぜか私の教科書と、ノートとプリクラ帳と日記がとられていたの」


「変わった泥棒だな。早く帰るから待ってろ」

「うん。確かに変だよね」

もしかして昨日のことと関係あるのかな?

怖くなってきた。

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