公爵家の人々
第10話 何故、生きている?
とある世界の何ちゃらという国で…。
ピィー『いや、ちゃんと教えたからね』
クヮアー『この世界は【ファンティアガスティル】。で、今いるのはフリュガリア=ラグナス連合王国の地方都市ヒガンザタンサラスの近くの沼地の畔』
ガォオオーン『アイラ、物覚え悪すぎ』
何で、そんな舌噛みそうな長ったらしい名前なの?私は幼女なんだから。
ピィー『都合のいい時だけ幼女にならない』
ま、いいや。
なんだかんだで、この…ファンティアガスティル?に転生して、この沼地に居を定めて半月程?
私は街に受け入れられ、門番さんやギルドのレーナさんとかスレインさん、色んなお店のオジサンオバサン達とも顔馴染みになり、お買い物でもサービスしてもらったりする毎日を送ってる。
沼地は4聖神獣のコロ、カナ、キィちゃんが住むからか、神域に近いモノになってるみたいで、畑や果樹からは栄養価が高くなってる野菜や果実が凄い実ってて。お陰で、幼女の割にはそれ程困らないサバイバル生活してるんだ。
尤も、母が家出してから家事一般を全てこなしていたからってのもあるけどね。
この世界は、赤ん坊でも冒険者としてギルドに登録できる。年齢制限無し。お陰で私も身分証って言えるギルドカードを手にする事が出来た。
ちょっと偽装箇所あるけど。
「オープンステータス」
カードの記述が変わる。
名前:アイラ=サイモン
偽装はこの2つ。
つまり、神様もバレたら面倒になる、と思う項目な訳だ。
「クローズステータス」
そう言えば、この世界の言語はほぼ英語。
元は語学科の短大生。だから英語はペラペラに近い。ついでに言えば、ドイツ語にフランス語もなんとかなる。ポルトガル~スペイン語もどうにか…ちょっと怪しいかな。
ま、とにかく言葉には困らない。
これもある意味、神の御加護ね。
そんな訳で、私は神と3頭の
さぁ、今日は何しようかな?
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
「生きている?そんな馬鹿な」
「噂ですが、そうとしか思えないのです、公爵閣下」
あの忌々しい
「あの森は汚れた沼地の畔ではなかったのか?水の手もなく魔物さえいる森で、彼奴が生き延びる事が出来る筈はない、と貴様は儂に言ったではないか」
それに、この事が子供達に知れるとマズい。
「しかも、あの森の近くは…、ヒガンザタンサラスか。クソッ、シャトナー伯爵の領地だ。我が国王派の者ならば兎も角、貴族派の重鎮。政敵とも言っていい者だ。よもや、あの
「その可能性もあります。あの娘はヒガンザタンサラスで知られた存在になってきております」
あの
「今からでも遅くはない。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます