マンガ家の山田花子とその繋がり(以前書いたナゴムの補足も)2600文字

 当時の月刊漫画ガロの山田花子さんの追悼号や、その辺りのガロ、部屋のどこかに埋もれてまして……それを読み返した上で書きたいのですが、ちょっと困難ですので、そこはご了承ください。


 ◇


 少し前、当エッセイでナゴムレコードについて書きましたが、それで申し訳なかったな、というか文字数的な問題で、触れなかったことも多々あります。

(これでも文字数長くならないよう気にしてるんですよ!)


 Twitterで若い方(?)に昔の呟きがファボられてまして、その方を辿ってみたらどうもイカ天に出てたバンドのマサ子さんのファンのようでした。


 たまに私のもう完全に忘れてるような過去の呟きがRTやファボられることがあってびびります……。


 マサ子さんもナゴム……もうナゴムレコードじゃなくてナゴムカンパニーになってたような? と言ったら〝たま〟もそうなんですが。

 もう今となってはナゴムレコードで統一でしょうか。


 マサ子さんには全く触れませんでした。ごめんね。

 私自身もイカ天で観ただけで、印象がつよかったくらいの認識で音源を買ったりなどはしてなかったんですね。ごめんなさい。


 マサ子さんは姉妹2人のツインボーカルで、マユタンのお姉ちゃんのサブリナさんのほうは夭逝してしまわれたんです。


 以前、当エッセイでも、ちらっと触れましたが、マンガ家の山田花子さん原作の『魂のアソコ』かジーコ内山監督によって映画化されてます(2002年)


 その前に、サブリナさん主演で『魂のアソコ』の舞台があったという経緯がありました。

 92年だったかな(間違ってたらごめんなさい。部屋掘り起こしたら当時のシティロード出てくるかも?)


 詳細はジーコ内山監督のホームページでDVDを購入するとパンフレットも付いてますので、そちらが詳しいです。

 Amazonで買った場合、パンフレット付いてるのかわからないのご注意ください。


 いや、なんというか映倫通ってない映画なので、色々あって上映できなかったり……貴重かと。

 山本直樹さんも絶賛してたような記憶があります。


 サブリナさんが亡くなってしまったので、映画のほうでは、山田花子を演じてるのは画家の立島夕子さんです。


 ジーコ内山さんは、私の記憶にある感じですと、塚本晋也や雨宮慶太の映画などに怪演していたりもします。俳優業も多数ですね。

 大変、先見の明のある方でして、鳥肌実を発掘してきたりもしてます。


 鳥肌実は、映画『魂のアソコ』にも山田花子の恋人役として出演しております。

(Wikipediaに出てないよ)


 テクノバンドのアーバンギャルドなんかも無名時代の頃から、自らの映画に出演させてます。

『アーバンギャルド・天才馬鹿』(2007年)

(アーバンギャルドもこれまた、トレヴァー・ブラウンのジャケットのもの1枚しか持ってないという勉強不足でごめんなさい)


 ジーコ内山さんは、Twitterでもナゴム思い出話なんかも呟かれてました。

 ライブ会場がまだガラガラだった時のロリポップソニックなんかも観ていたそうです。


 ロリポップソニックの音源がこれまた、どえらいプレミアが付いてたりですよね。

 ……と当エッセイの『フリッパーズギターとナゴムレコード』のほうの補足も兼ねて。 


 私は高校生の頃、電気グルーヴの前身バンドの小さな会場でのライヴを観に行ったことがあるけど、そこまで貴重な体験でもないですね。かなり抱腹絶倒でした。

 踊ってるピエール瀧に足を踏まれたという思い出。



 残念ながらマンガ家の故・山田花子さんがされてたバンド、グラジオラスのステージは観たことはないのですが、音源は持ってます。そこまで入手困難でもないかな。と思います。


『漫画家バンド大戦』というコンピに2曲収録されております。(税込1500円)

『サル少女マリア』『グラジオラスのテーマ』になります。

 歌詞カードも付いてます。


 参加されたマンガ家陣がこれまたなかなかのカルトっぷり。

 主催は、三本美治(三本義治)さんで、羽生生純、河井克夫、古泉智浩、花くまゆうさく、おおひなたごう、逆柱いみり等(敬称略)

(書き切れなかった方々、ごめんなさい)

 小田扉さんのクレジットもあるけど『団地ともお』のかたですよね?


 ライヴでは、しまおまほさんもステージにいらした記憶があります。河井克夫さんとフランス・ギャルのカバー演ってたような。


 マンガ家だけにしておくのもったいないです。

 ほかにも紙芝居など、色々と芸幅も広かったりと。


 三本義治さんのパンク具合もかっこよかったですし、逆柱いみりさんもあのマンガ作品の世界観がサウンドになったようなエキゾチック・サイケで、ステージングも怪しくて印象的でした。


 目隠ししながら、ボ・ディドリー(Bo Diddley)のトレードマークの長方形のギターを弾きながら歌ってました。 

 2010.9.26のレコ発ライヴでした。



 いやはや、みなさんものすごくマルチですね。

 逆柱いみりさん、プラモ作りもなかなかイカしてます。

 本当、何で有名になるかわかりません。


 原マスミさんはミュージシャンですけど(ナゴムじゃないけど〝たま〟にも影響が伺えます)、吉本ばななからSF作家のサミュエル・R・ディレイニーの装画も描かれてますし画集も出ております。

(ディレイニーの短編集『時は純宝石の螺旋のように』って未だにサンリオSF文庫のみ?)

 確か、山田花子さんて、原マスミさんの(ミュージシャンとしての)ファンでもあって繋がりもあった気がします。



 ナゴムといえば、あと田口トモロヲさんも抜けてましたね……。

 現在だと俳優として広く知られてるかと思いますけど(ピエール瀧以上に映画に出てる気がする)、キャリアはエロ劇画からスタートだったんじゃないかな。 

(単行本かなり探したけど見つからず……)

 昭和の人にとっては、ばちかぶりというナゴムのバンドのパンクロッカーなイメージですよね。私もステージ観たことありますし。

 カラオケにも入ってます。

 俳優は塚本晋也監督作品からスタートかな。



 筋肉少女帯の大槻ケンヂが、田口トモロヲさんの曲をカバー→オーケン、月刊漫画ガロに山田花子さんのやや批判ぎみな文章寄せる→ファンに叩かれる→オーケン反省して『のの子の復讐ジグジグ』を書く→それが星雲賞を受賞


 なんてこともありました。


 まったくとりとめがなくなってしまいましたが、みなさんマルチでどこかしらで繋がってたりですね。

 ちょっと紹介するだけでも大変……。


 山田花子さんの日記だったかな「鈴木ハルヨ」という名前が出てきてて、それが芸術家の市場大介さんの自費本からの引用だったりと、これまた先見の明がありますね。

 私、市場さん知ったの2000年代に入ってからでした。

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謎ジェンダーのエロマンガ道 西木ダリエ @velvet357

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