サブスクで映画 その3 ヴィンチェンゾ・ナタリ、ドゥニ・ヴィルヌーヴ、DUNE
すこしクローネンバーグの『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』に触れました。その続きからになります。
さほど古くもないですがクローネンバーグ(以下、クロネン)と同じくカナダのヴィンツェンゾ・ナタリの『CUBE』(97年)はソリッドシチュエーションスリラーの草分けなので有名ですね。
『スプライス』なんかも面白かったけど、おいナタリよ、クロネンの後継ぎになるのか? と突っ込みたくなりました。
科学者夫婦が倫理的にヤバい生命体をつくり出すという内容ですがどこかクロネンくさかった印象があります。制作総指揮のギレルモ・デル・トロの趣味もある?
ちょっとレーティング的にR15よりもっと上かも……。
その頃、ナタリはウィリアム・ギブスンのサイバーパンク小説の代表作『ニューロマンサー』とJ・G・バラードの小説『ハイ-ライズ』を映画化するというなんとも豪華な予定があって、わたしとしてもめっちゃ楽しみにしてたのですが、どちらも降板になりました……。
『ハイ-ライズ』は別の人が映画化。
クロネンはバラードの小説では『クラッシュ』を映画化したことがあります。公開したときバラード来日したっけ? SFマガジンにインタビューが載ってたのは記憶にあって絶賛してたと思います。万人向けと思えませんが何故かU-NEXTにもあります。
そこまで共通点があるとクロネンの後継ぎみたいですよね。スピルバーグもバラードの小説を映画化したことありますが。
『ニューロマンサー』じたいは、90年代にそのスピンオフ短編が映画化されてます。『JM』
ビートたけしが出てます。主演はキアヌ・リーブスですのでそこまで知名度のない映画でもないですよね。
さて、今月もぼちぼち観ないと、またギリギリになって観るハメになるので、少しゆとりを持ちたいです(もうギリギリ?)
何観よう? もう一回『DUNE 2』? もっかい前作から観ないと忘れてます……。
最近の監督さんでしたらそのドゥニ・ヴィルヌーヴのものは割りと好きですね。最近でもないか。ナタリと同年代くらいですよね。あとその辺の世代だとダーレン・アロノフスキーもかな。
『レスラー』がなかなか良くて『ブラックスワン』もまぁまぁという監督さんです。ヴァンサン・カッセルってわたしは初見がギャスパー・ノエの映画だったかな?
ヴィルヌーヴですが『ブレードランナー2049』を期待せず観に行ったら、結構良くってそれで他のものも観るかという感じになりまして『メッセージ』なんかも良かったですし『DUNE』も気合いを感じました。
力作です。
『ブレードランナー2049』はブレードランナーの世界観にタルコフスキー感をミックスさせたのがマッチしてました。押井守からヒントを得た?
あと日本のアニメーターに前日譚制作させたものが無料で観れたのも良かった。
『DUNE』はリンチ監督版もサブスクにあったので見直したりしました。リンチ版のリスペクトもあったり。
でも日本だと興行成績悪かったんじゃ? そんなヒットしなさそうですので、2作目はないと思ってたんですけど頑張りますね。
リドリー・スコットは86歳って、宮崎駿より年上ですね。更に、最初に『DUNE』の映画化を企画したアレハンドロ・ホドロフスキーは95歳! 生ける伝説かよ。
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