アニメ化された『TP(タイムパトロール)ぼん』がR16だった件(1800文字)

 35年ぶりにアニメ化された藤子・F・不二雄作品になります。

 Netflixで現在、第一話が配信されていました。

 それがなんとR16……になってました。


 まさかあの原作をかなり忠実に?

 でも、今の時代それはちょっと考え難いかな。

 確かに『TPぼん』は、児童マンガではなく少年マンガでした。

 最初の単行本の未収録回で、コミックトムに掲載されていたものは切り抜いて現在も保存しています。

 その後、愛蔵版などには収録されましたが。


 R16でアニメ化するなら『モジャ公』も頼むと言いたいけど、もはやたぶんムリかな。自殺フェスティバルとかはさすがに……。


『TPぼん』でこの回はヤバかった。というのをうろ覚え状態のままピックアップしてみます。


 ヤバい回は3本くらいかな? 3選ということで。


 藤子・F作品としては珍しいのは、初代ヒロインのリームはお姉さんキャラです。といいましても「ミドルスクールに通ってる」という台詞があったので中学生だと思います。

 エスパー魔美と同じくらいかと。

 主人公よりすこし年上でした。で、役職もタイムパトロールの先輩です。


 ん? リームって主人公のいる時代より、40年くらい未来に住んでる子なのですが(はっきり何年か書かれてました)もう現在、リームがミドルスクールに通ってた時代を突破してるので、そこはもっと未来に変更されてるかと思います。



 残念なのは、そんなヒロインが途中から交代してしまうことです。

 当時子どもながらにかなりガックリしました。

 二代目ヒロインはもうどうでもいい。

 でも、ヒロインを交代させないと、主人公の成長が阻害れてしまうというのもわからなくもないけど、もう成長なんてしなくてもいいじゃないか、とも思う。

 単行本で言うと全部で5巻か6巻くらいの長さしかありませんし。

『キテレツ大百科』よりは長いですね。

 


 リームの水着姿があったり、着替えを主人公がさりげなく覗くコマがあったりしたけど、その辺はまだふつうのライン。

(白亜紀だかに2人でバカンスを楽しむ回と、覗きはビリーザキッドの回だったかな? 違ったらごめんなさい)


 リームが全裸になり泉で水浴びシーンも、エスパー魔美ならその程度くらいならいっぱいかと。

(先史時代でのび太みたいな子を助ける回)


 リームが豚の着ぐるみを着るエピソードがあって、その姿が可愛らしかったので、そこは観てみたい。

(三蔵法師いる時代に行く回。「夏目雅子に似てないね」なんて台詞もありましたが、今だと意味不明なので変更されそうですね)



 ヤバい第3位。

 リーム、奴隷商人に売られ、競にかけられてたところで裸に剥かれる。

 それを観ているギャラリーの中に喜ぶ藤子先生両名の姿あり。アホ?

(アラビアンナイトの回)



 ヤバい第2位。

 これマジ、アニメ化できんのかな? 

 二代目ヒロインの頃になると、だいぶヤバい回は鳴りを潜めますが、そんな二代目ヒロインの回にもあったあった。

 残酷描写ですね。

 二代目ヒロインの首が……。エヴァンゲリオンよりもっと露骨に描写してたような。

 子どもながらに、そこまでやるのか!? と思いました……。


 いちお、短編集ですとジュブナイルテイストのものと、大人向けに描かれ、そういう性描写もあればブラックでバッドエンド多めなものと、描きわけされてはいます。 

『TPぼん』はジュブナイルテイストのものです。

 基本ログラインが、タイムマシンで過去に遡って困ってる人たちを助けるというものですので、バッドエンドはありませんので、そこは安心してください。

(平家の落人の回)



 ヤバい第1位。

 これ、R18なんじゃ?……。

 全裸の女の子を拷問してる描写があります。かなり描写にも力入ってます……。

 元ネタがありまして、かなり意外に思いましたが、澁澤龍彥編の『血と薔薇』1号でした……。

 F先生ってSMの趣味あるとか? いや、あんまりそうは思いたくない。

 その本に掲載されていた魔女裁判の様子を描いた西洋の絵を、藤子・F先生は割とまんま描いてます。

 初めて読んだとき、わたしまだ性に目覚めてなかったと思うのですが、子どもがこんなの見ても良いのかみたいに思いました……。

『血と薔薇』とかそんな元ネタのもの子どもに見せたらダメでしょ。

(魔女裁判とペストが流行していた中世ヨーロッパの回) 


 わたしが、思い出せる範囲ではそんなものかな。

 ちょっと愛蔵版、引っ張り出すのも面倒なものでちゃんと調べず横着して申し訳ありません。


 R16ということで、どこまでやるんでしょうか。

 ジュブナイルなら、もう少し抑えないと……。

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