フリッパーズギター文脈とナゴムレコード (完結)

 ……最後にと書きましたが、もう少し書きます。


 あがた森魚のアルバムには鈴木翁二ジャケのものもあります。

 どこからあがた森魚に入った良いのかわからないんでしたら『ピロスマニア海へ行く』はいかがでしょう。

(インディーポップのリスナーなら引っかかりそうな曲も収録されてます)


 そのアルバムとベーシスト(光永巌)が共通してるタイツというバンドの『ラジオデリカテッセン』『ゲットカルト』も大名盤なので書いておきます。

 ちなみに現在、ネットでは聴けません。Amazonで復刻版のレコードは売ってたと思います。


 ネオGSの頃のものですが、またネオGSとされてるバンドのそれとは違うGS感もほんのりあったりと非常にグーです。

 ネオGSやってたバンドより、もう少し上の世代のバンド。

 メトロファルス(こっちも光永巌、正式メンバー)と同じく、ムーンライダーズより、ちょい下くらいの東京人バンドです。


 メトロファルスには戸川純ちゃんとツインボーカル曲もあるのでお好きかたは良かったらとついでに……アルバム『俺さま祭り』に収録。戸川純ちゃんフルボーカル曲はライブでのみ演ったことありまして(それ生で観てました。芝浦インク88年)

 さすがにそれを聴こうとすると1万くらいはかかってしまいますが(キャプテンレコード時代の3枚をセットにしたデラックスエディションのみに収録。その中の『GAIA』がかなりネオアコに寄せてる感があるので、それもインディーポップのリスナーの方々、いかがですか? 全英語歌詞の曲もあります)


 東京ロックシーンは深い。


 ……てか、光永巌作曲で聴いていけば、インディーポップのリスナー、ぜったい刺さるのありますって。

 でも、検索してもネットにすら出てないかもなので、探す難易度も高くなりそう。

 ソロライブは東京でしかやってないみたいですし、そっちの音源もリリースされてません……。



 インディーポップのリスナーはアコースティックなものだけでなく、エレクトロニカにも耐性がありますよね。


 ポイズンガールフレンドの『シャイネス』なんかは90年代初頭なので、もうアンビエントハウスだし。

 プリファブスプラウトの1stや2ndなんかも好きだと思われます。

 電子楽器が得意なトーマス・ドルビーがプロデュースしたなかなかの名盤。


 アルバム1枚きりのヤングマーブルジャイアンツはリズムボックスだった。


 デンマークのバンド、ギャングウェイも同じくリズムボックスなのだが、ギャングウェイの場合だとエレクトロニカに独特のアプローチがあり、使用していたリズムボックスがローランドのTR909というマニアックなものだったりしました。


 アコースティックとエレクトロニカの組み合わせもまた一興。確かにオツなものです。


 

 ならば、極東テクノのリスナーがレジェンドとしてるものの中にもそのようなものはないだろうか。


 あるといえば、ありますな。

 細野晴臣のノンスタンダードレーベルから出てた、かつ高橋幸宏のプロデュースだったかな?

 4-Dというテクノバンドの成田忍率いるユニット、アーバンダンスの2nd『two half』に収録されてる『カメラオブスキュラ』なんかどうだろうか?

 デラックスエディションが出てます(12インチシングルが長いことCD化されてなかったので待ってました! とばかりに買ったは良いけど、復活ライブのほうが、体調不良で行けずに無念な思い出……)


 インディーポップ感があるように思います。


 これまた早過ぎたバンドだったのかもしれない。

 平沢進ファンやソフトバレエのファンが流れてきても良さそうなのに、極東テクノマニアしか知らないという状況で……。


(おわり)

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