フリッパーズギター文脈とナゴムレコード その7

 最後に、リアタイで見たはずなのに記憶に残ってなかったバンド。

 遊星ミンツについて少し触れておきます。

 考えてみたら〝たま〟との共通点がありました。


〝たま〟と同じく、イカ天に出ていたらしく、わたしイカ天は一度も見逃さず全回見てるはずなんですけど、遊星ミンツの記憶がないんです。


 遊星ミンツじたいリアタイで知りませんでした。

 後年、マンガ家の鈴木翁二が作詞した『人さらいの唄』が遊星ミンツのアルバムに収録されてるというのを知ってCDを買いました(もう2000年代に入ってからでした)


 すると天野天街作詞の曲まであったり(間違ってたらごめんなさい。CD引っ張り出すのも面倒でうろ覚えのまま書いてます)


 天野天街は少年王者館という劇団を主催していました。澁澤龍彥の『高丘親王航海記』を舞台化したような記憶もあるし、80年代の末頃、鈴木翁二のマンガを舞台化していたことを知って、それで気になって直ぐ新宿のタイニィアリスというところへと観劇に行きました。

 遊星ミンツにも少年王者館のメンバーと思しきかたも在籍。


 わたしが当時観たものは鈴木翁二原作ではありませんでしたが、でもそれっぽい雰囲気もありました。

 実はそれが〝たま〟の初見でもありました。


 少年王者館と〝たま〟の合同公演『メンキ』でした。

 まだイカ天の前です。

 それを観る前に、たまたま新宿紀伊國屋のインディーズレコードコーナーで〝たま〟の7インチシングルを見つけており、その舞台を観たときには既にハマってましたのでとても楽しめました。


 わたしの場合〝たま〟も遊星ミンツも聴くきっかけがになったのがマンガ家の鈴木翁二だったわけです。


 インディーポップのリスナーは聴いてるのが9割が洋楽かと思いますが、その辺もどう……い、いや聴きそうにないですよね……。

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