フリッパーズギター文脈とナゴムレコード その6

 盛大に話が逸れましたが、ナゴムに在籍してたプログレをやってたバンドは、痛郎といいます。


 わたしは初見が〝たま〟のライブに行ったら、対バンが痛郎だったことがありました。


 なんの予備知識もなく観てたので、演奏が始まったらプログレだったのでびっくりしました。

 フォークっぽいプログレでした。

 ボーカルの人がベースを弾きながら歌ってて、それとアコギとドラマーの3ピースだったかな? かなり昔の記憶なので、間違ってたらごめんなさい。

 全くふざけたところはありません。ナゴムっぽくないです。いやそれも含めてのナゴムかと思う次第です。


〝たま〟もそういえば、プログレくさい曲ありますね(そんなこと言い出したらビートルズにもありますが)

〝たま〟のプログレっぽい曲は、一発目のナゴムからリリースされた7インチシングルに収録されてます。

 石川浩司の曲で、かなり狂気を感じます。

『カニバル』という曲です。YouTubeにも上がってるかと。


 やはりそれなりに演奏技術が高くないとムリそうな曲です。

 歌詞の不謹慎さもさることながら(それを聴いて思わずふふっと笑ってしまうわたしはサイコ?)いくら紅白に出場したバンドとはいえ、お茶の間では流せないような気もする一曲で、やはりアングラな世界出身の〝たま〟らしくもあるな、と思います。


 インディーポップ好きに「〝たま〟もアコースティックだし、ネオアコじゃね?」と言うと、黙って笑うだけで、答えてはくれませんでした。

 そりゃそうか。〝たま〟は全くイロモノじゃないんですけどね。

 英国感はなくとも、東京感ならあるじゃないか。


 でも、その〝たま〟メンバーの石川浩司と知久寿焼は、その後パスカルズというグループに参加してます。


 パスカルズというグループ名は、フランスの現代音楽家のパスカル・コムラードが由来だろうと容易にわかりますし、パスカル・コムラードといえば、スペインぽいフレンチポップのキャシー・クラレとコラボしてました。

 わたしそのCD持ってますが、リリースがベルギーのクレスプキュールからですし、インディーポップ文脈に沿ったものかと思います。

 かなり強引ではありますが、〝たま〟とインディーポップも全く接点はなくはないかも。


 ちなみにパスカルズのメンバーには〝たま〟の2人以外にもカトラトゥラーナからも2人と、エコー・U・ナイトにいたかたも参加してます。




 YouTubeでナゴムレコードを語ってる動画って大抵、ミシン、カーネーション、グランドファーザーズ、痛郎の話は出てこないので機会があれば書きたかったんです。

 

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