フリッパーズギター文脈とナゴムレコード その3
現在のインディーポップのファンは、すっかりニッチな好事家ですが、先述したナーヴカッツェを知らないという人もいましたし、他にもいるでしょう。
そのくせもっとマイナーなナゴムレコードに在籍していたミシンというバンドは知ってたりするのですが。
ナゴムレコードといえば、紅白に出場した〝たま〟から海外のレイヴシーンで大人気の電気グルーヴ、その前身バンド〝人生〟が在籍していたり、筋肉少女帯などが代表的ですけど、フリッパーズ・ギターみたいなバンドも実はいたのでした。
それがミシンです。
もう和製モノクローム・セットです。ボーカリストがモノクローム・セットと同じくハーフでした(確か名前、クリスだったかな)
モノクローム・セットのボーカルのビドは、謎のイケメンインド人でしたが、ネットの時代になり、実はインドとアメリカのハーフのイギリス人だと知りました。過去のインタビューではカルカッタ生まれと言ってたのは冗談なの? ロックミュージシャンの言動は全くもって信用できませんけど。
そういや、ムーンライダーズのアルバム『カメラ=万年筆』って、モノクローム・セット臭さを感じます。
曲調と歌詞は全然違うんですけど、どちらも『アルファヴィル』というゴダールの映画から拝借したタイトルの曲もあります。
そのムーンライダーズの鈴木慶一と高橋幸宏のユニット、ザ・ビートニクスなんかも、インディーポップ好きにはウケそうな気がするんですけど、どうでしょう。
さすがにナゴムレコードに在籍していた木魚というバンドになると、インディーポップ好きはスルーするかな。するな、うん。
アコースティックなバンドではありますが、見た目が明らかにふざけています。ライブのMCも。
新宿の七色仮面(実在したタイガーマスクのお面を付けた新聞配達員)などが登場する歌詞や、ドアーズのカバーやったりなので、音楽性も少し違うか。
特に『悲劇』という曲がめっちゃ好きです。歌詞をよく聴いて欲しい。
インディーポップにはないユーモアがあります。
90年代、行けずにいて、タイムリープできたとしたら行きたいライブのひとつに、渋谷で行われた木魚とエコー・U・ナイトの対バンがあります。
『アコースティックナイト』とかそんなタイトルだったような?
明らかにふざけたルックスをしていた木魚に対し、全くふざけたところがないエコー・U・ナイトとの組み合わせが気になります。
(エコー・U・ナイトは民族音楽入ったアバンギャルドですが、別ユニットで、Pモデルのトリビュート的なこともしてまして、そっちもCD出てました)
木魚、まさか80年代のときのルックスまんまとも思えず、その後木魚はどう変化したのかが気になりました。
(でも、あのスタイルを貫いたほうがファンは喜びそう)
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