箸休めエッセイ 2 ブックオフでの戦略

 わたしの住む辺りに、ブックオフが1件あった。

 その店舗は、現在はもう潰れてしまってない。


 平日の午後15時くらいだったろうか。そんな時間帯なので客は少なかった。


 わたしは少女マンガコーナーを物色していると、側に女の子もいた。


 視線を感じたので、その子の方をちらっと見ると、わたしの方をじっと見てた。

 JKくらいの子だった。

 店内なのにチュッパチャップス的な飴を舐めながら。

 その舐めかたが、いやらしかった……。必要以上にエロい舐めかたをしていた。


 妖気を感じた。

 風俗嬢のような臭いがした。


「お兄さん、本買ってよ」と声をかけてきた。


 立ちんぼ? 援交?


 いや、この辺にはホテルはない。

 わたしが車で来てると思ったのだろうか。

 あいにく近くなので、ママチャリで来ていた。


 色々ネタになりそうだなと思いつつ、その辺なごり惜しくもあったが、なにせ18歳未満の可能性もある。

 相手にせず、少女マンガコーナーからほかのところへそそくさと移動した。


 しかし、そんなところで援交(?)って、防犯カメラに映ってるじゃない……。



 援交女子の戦略にもいろいろあるんだなと思った。



 〈完〉

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