妖怪百鬼夜行(完結)愛され妖怪
2023.11.1
前回の妖怪、ちょっと後味悪かったかも。
半分、私の愚痴も入ってるし……。
プレイステーションメッセージから、やり取りしようとして来る人が、もう次から次へと前回の妖怪みたいな人ばっかり!
それで思い出してしまったというのもあります。
何なんだろうね。同じゲームでも、ドラクエ10のフレンドとかは全然そんなことないのに……。
最後に、些か後味悪かったかなと思うので、妖怪とはちょっと違う? 愛され妖怪のエピソードを。
私が、最初に師匠のアシスタントを始めた時、実は先輩がひとり居た。
先輩と言っても私より少し年下。
まぁ、可愛い感じのイケメンの子だった。彼女も居た。
全然オタクじゃなかった。
でも、使えないアシスタントだった。
そもマンガのことよく分かってなくて、それで周囲をよく呆れさせもした。
(伏線が、何だか分からないといった次元w)
でもね、ちゃんと良識あったし、仕事に対して出来るようになろうという熱意があるのも伝わって来た。
仕事の合間には、しっかり背景描く練習もしていた。
もう頻繁に講談社のアフタヌーンに持ち込みをしては、ボロカスに言われて、やっぱりそれでめげてはしまうけど、師匠にアドバイスを貰って描き直し、また持ち込みの繰り返し。
性格もバカだけど、クッソ明るく面白い。
その子が仕事場に居るだけで、もの凄く良い空気になる感じ。
そういう人材だと、師匠の方も可愛いがって育ててやろうという気になってたと思う。
ただ、私が入って来て、暫くすると残念ながら辞めちゃったんだけど。
面白い子だったなと思う。
私は残念ながら行かなかったんだけど、その子は、SFマンガの巨匠の御厨さと美さんや、
三流劇画のエロ・レジェンド、ダーティ松本さんの所に手伝いに行ったこともあった。
やっぱり、どういったマンガ家なのか知らずにw
些かマニアックだし、若い人は知らないかもしれないけど。
まぁ、マンガには向いてなかったんかもしれん。次第にアシとして使えるようにはなってきてたけど。
でも、営業マンとかやらせたら、めちゃくちゃ優秀になるんじゃないかな。
その子が辞めてから、だいぶ経って、唐突に仕事場に電話を掛けてきたことがあった。
何だろう?
もしかして、良い就職先が決まったとか?
と思っていると……。
「聞いてくださいよ! またアフタヌーンに持ち込みしたんですけど、今度は同人誌でもやってれば? って言われて、悔しくて……うわーん!」
……まだ、マンガ諦めてなかったんかい!
そんな、粘り強かったら、もしかするかもな、と思った。
だって、わずか24ページ程度の読み切り短編でも、完成させるのってとんでもないエネルギー要るし。
それを、しっかりこなしてるということは。確実に前に進んでいる。
結局、その子とはそれきりになってしまったんだけど。
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