妖怪百鬼夜行(ちょい胸糞かも)ゲーム業界編

 ☆ゲーム業界編


 私はガ◯ナックスで、少々アルバイトをしていた折り、アニメーターにならないかと誘われてたけど、やはりお金の面で躊躇して(哀愁歩合制です)、ゲーム会社に就職していた。



 私の役職は、プロダクションデザイナーという肩書きだった。

 また人材不足もあり、私より絵を描けるスタッフが居なかった。


 プログラミング部署に妖怪が居た。


 私としては、プログラミングのことはよく分らない。

 PCに向かって、キーボードをカタカタと打ってたら、

 ああ、仕事してるんだなと思う。


 その妖怪は会社に泊まり込んでまで、PCに向かってたので、熱心だなと肝心してたが、

 ところがどっこい。


 その妖怪は、プログラミングなんかせず、会社のPCでゲームやってただけだったことが、のちに発覚……。

 結局、反省することなく会社を辞めた。


 そういや、会話を交わしても、重度のオタク独特の異世界言語で何を言ってるのか分からんなと思ってた。



 兎に角、ちゃんと絵が描けるスタッフが少なく、私ばっかりに仕事が来てしんどい!

 なので、上司に掛け合ってデザイナーの求人募集して貰った。


 結論から言うと、私も面接官したが、面接に来た人を全員落とした。

 皆んな、もれなく妖怪で……。


 ゲーム会社に就職したら、ゲームして遊び放題だと思ったのでしょうか……実際、まぁ、遊べはするけど、仕事だよ!


 あと、常識もなってなかった。

 デザイナー募集なのに、自分の描いた絵すら持参してないとか、つくづく論外。

 こっちとしては、どの程度描けるのか、さっぱり分からんだろ。


 仕方なく、その場でどれくらい絵を描けるのかテストしてみたけど、絵を描くのが好きな中学生にすら及ばないレベルも居た……。


 少しくらい下手でも良い。熱意があれば数をこなすうち使えるようになるだろ。

 ドット打ちくらいなら、営業の人だって出来るし。


 兎に角だ! 私が楽になるように助けてよ!

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