Xジェンダーのファッションの思い出 その1 ほぼゴスロリ

 嶽本野ばらを真似て、〈デザイナーズ〉を〈メゾン〉と書きます。


 alice auaaというゴリゴリにゴシックなメゾンの着回しが良くて気に入ってたラップスカートがあった。

(男女兼用、ユニセックスの巻きスカート。サイドにスリット入っててセクシー)


 暫くクローゼットに仕舞ってたところ、ラミネートという特殊な加工を施されたところが、ボロボロと崩壊してました……。

 ゴシック、ゴス系って、そんな崩壊してゆく様も頽廃美として愛でるようなものかもしれない。


 でも、昔ね、ジョン・ライドンがセックス・ピストルズで歌ってた頃、Vivienne Westwoodのお洋服着て、

「汚いヒッピーは帰れ!」とか言ってたじゃん。


 したら、ザ・スミスのボーカルのモリッシーが、ジョン・ライドンに対してだと思うけど「その服汚いお〜。貧乏で服も買えないのかにゃ?」みたいなこと言って、ああ、そういう見方もあるか、と考えさせられたものです。


 モリッシー、毛深いけど、なるほどタイトな装いで清潔感あるな、と。

 抑えることも必要かもなぁ。今、当時の映像観ても良い感じだし。『This Charming Man』とか(あれ? このこと以前書いたっけ? ボケてたらごめんなさい)


 ヒッピーは60sで、Vivienneのお洋服着てたピストルズが解散したのは78年だったかな。


 で、モリッシーがいたザ・スミスは、ラフトレードというインディレーベルだったよね。

 80年代に入り、ポスト・パンク、80sNEW WAVEと時代も変わって来たわけですね。


 ゴシックロックはピストルズが解散した年からだったような。

 バウハウスとかジョイ・ディヴィジョンね。

(当時、ゴスロックのことをポジティブ・パンクと呼んでいた。ポジパンと)


 私は特に、ラフトレードに在籍してたヴァージン・プリューンズがすき。

 ホントにゴシック好きしか愛聴しないような、評価高くないバンドだけど(メンバーが幼馴染み同士だというだけで、全然音楽性の違うU2と比較するからだよ!w)



 ジョン・ライドンの履いてたVivienneのボンテージパンツだけど、もうかれこれ何本買ったのか覚えてない。

 ゴスとフェティッシュなSMって割と親和性があるんだろうね。

 脱げないよう拘束するようなジッパーが付いてるだけじゃなく、社会の窓がお尻の方まで全開になるといった仕様だったり。

 用途はご想像にお任せ♡



 ピタピタのボトムス履いてる時、何気にしゃがみ込んだ拍子に、バリッ! っといっちまったことってありません?

 股下に穴が空いてしまうという。


 私、それボンテージパンツ(以下、ボンパン)でやっちまったことがありました……(遠い目)


 いや、びっくりした! ボンパンのジッパーって、普通のボトムスのものと比べるとひと回り大きく、結構ゴツいジッパーです。

 それが、あっさりと崩壊してしまうなんて……と。

 私、ちょい太ったのか?


 ボンパン、スキニーパンツくらいピタピタかつ、ストレッチのある素材と違うんですよ。

 あんまりストレッチはない。だから脱げないよう拘束出来るんだと思われます。ワンサイズ大きめを履いてたらフツーに脱げるんで、拘束にはなりませんけどね。


 ボンパンでバリッ! っとやってしまった時、女の子と遊んでた時でした。

 でも、巻きスカート履いてるように見えるヒップパッドが前後に付いてるので、言わなきゃバレません。股下がすーすーするだけ。


 まぁ、デート中だったと言えばそうだけど、相手はこのエッセイで何度かネタにしたカナデです。


 SMクラブでM嬢やってた歴があって、援交のようなパパ活のようなことをたまにしてるという大学生の。


 恥ずかしさよりも、ボンパンがオシャカになったことの方がショックでした。

 笑いを取ろうと思い、カナデに言いましたw


 ウケたまでは良かったんですが、しきりに空いた穴に手を入れて来るんですね。

 満面の笑みを浮かべて。

 下着越しとはいえ、かなり敏感な部位です……。


 もう、脱いでしまって、パンイチになった方がマシだと思い、脱ごうとしても脱げない!

 背面のジッパー降ろさないと脱げないんですね。

 で、そうモソモソしてる間に、カナデはまたも触手を伸ばしてくる……!


「やめいッ!!」


「あはははっ」


 私、ドMじゃないし、ドSでもありません。

 カナデもまた、そうだと思います。

 M嬢やってたというのは、単に受け身で楽だったからだそうです。


 私が何もしなさ過ぎというのもあるのかもしれません。実際それでSっ気に火が付いちゃったという人もいました……。

 カナデも、少しSっぽくなる時があります。

 私に嫌がらせをして楽しむようなへきが。

 まぁ、マジやめて! と言ったらやめてはくれるんですけど。


 でも、ボンパンの恐ろしさを知った次第。

 ファッションとはいえ、拘束できちゃいますから……。膝辺りにストラップも付いてますしね。

 スクータータイプのバイクなら乗れますけど、ミッションの跨ぐタイプのバイクはストラップがあるため乗れません。ストラップ外せば乗れないこともなさそうだけど、面倒くさいよ。


 ママチャリもうっかりしてると降りる時、ストラップ引っ掛けたりしましたね。危ないです。

 ボンパン履いた日は、車かもう歩きにしましょう。


 Vivienneもとんだエロいパンツを考案したものだとつくづく……。


 BLものに使えるんじゃないかと。

 ジョン・ライドンが受けって、もひとつ想像出来ないけど。

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