セクシャルマイノリティについて その3
* 性表現、ふるまう性について
私の性自認がおかしい。GIDとの診断歴もある。
その事を30歳まで、家族にもお付き合いした人にすら話すことなく、隠し通してきた。
(「同性の友だちと一緒にいるみたい」などと言われてしまってたけど。その後も、勘の鋭い女性の友だちには、そんなことを突っ込まれたりも度々あった)
ゴシック&ロリータファッション、ゴスロリが出て来た辺りから、もう堂々女装してもいいんじゃないだろうか。と次第に開き直るようになっていった。
いや、もう盛大に金銭感覚が狂い、沼った。
それまで抑え込んでいたものを一気に吐き出すように。
そんなお洋服の話も延々と語れそうなので、省略。
化粧をするのも10年ほど習慣になっていた。
今考えると、我ながらよくやってたなと思う。
もう、本式のフリルタイの巻き方も忘れてしまった。
ゴスロリ少女たちにはビジュアル系が好きな子が多い傾向だったが、私はゴシックロック黎明期(70代末)のものが好きだったので、ビジュアル系には興味なかった。
部屋の中、服だらけなのはXジェンダーあるあるなのかもしれない。
私の場合、特にそれが酷かった。
完全にメンズなものを着たい日と、中性的なものやレディースを着たい日があるので必然とクローゼットがパンパンになるだろう。
私の場合、性表現は服装に表れるが、仕草といったふるまいは、男だし、言葉遣いも男の部類だが、少しおかしいところもある。
自分では関西弁も関東の方の言葉遣いも両方喋れると思い、使い分けていた。
だが、関東の人には関西弁だと言われるし、関西の人というのは、東京にコンプレックスがあったりもして(笑)その辺の言葉遣いに敏感で、私の口調が関西弁になってないと言われてしまうことが度々だ。
口調は関西弁をマイルドにした感じらしい。
地方新聞で紹介されたことがある程度だが、人形作家でもあった母親の影響なのかもしれないし、澁澤龍彥を通ったのもあり、お人形が好きだった。
球体関節人形作家さんの個展に足繁く通い1点ものの作品も持ってるし、ぬいぐるみなんかもあるがその辺、一般的な男性にもそう云ったところがあっても珍しいことでもないと思う。
キャストドールにも沼りかけ、慌てて封印したり。
異性を好きな自分に嫌悪感を抱き、ゲイ映画を割と観ていたという時期もあるが、その辺もまだ普通だろう。
フェイバリットなゲイ映画があったり、時に少年愛もの読んだり、BL同人誌なんかも読むと思う。
美形男子の画像を大量に保存していたり、イケメンレスラーに惚れ抜いて恋なんかもしたこともあった。
百合同人よりBL同人を方をよく買ってた時期があった。
でも、『あしたのジョー』の矢吹丈に惚れ抜いた丹下段平のような感じ──と書けば普通かと。
乱暴な言い方すると、男は皆んな多少はホモな部分もあるんじゃないの?
10年と少し東京に住んでて、アルバイト感覚でマンガを描いてたとは言え、無理がたたって自律神経おかしくさせてしまったり、描いてた雑誌も休刊し、少し休もうと大阪に戻った。
(生まれてから小学1年の途中までは熱海市です)
その後、シャンソン好きだし(ジャック・ブレルのファン)、ドラァグ・クイーンにも憧れてたので、ゲイバーかオカマバーで働きたいと思ったのだが、求人がたまたまタイミング的に見つからなかった。
(東京なら何度かスカウトされることもあって、ようやく決心したのに)
取り敢えずホストクラブで働いていた。
(自律神経こわしてるのに、アルコールも入って昼夜逆転生活に)
ナンパのひとつもしたことがないのが不安だったが意外に向いていた。キャッチ(ナンパのような店の呼び込み)だけはナンバー1だとよくからかわれた。
実はナンパが得意だったというしょーもないスキルがあったことを改めて知ったりした。
口下手で人見知りする方なのだが。
私が働いてた店では、化粧してるのは私だけだった。
* ついでに少しホストやってた話に触れるけど、完全に余談になるので、読み飛ばして問題ないです。
私が働いてた店には、ジャ◯ーズ事務所所属歴のあるホストなんかも居た。
その人はナンバー4くらいで、更に背も高くてとんでもなく美形のホストが居たが、どんなに頑張ってもナンバー2止まりで、ナンバー1にはなれなかった。
顔も重要だけど、イケメンであれば何とかなる感じでもなかった。
キャッチ時、他店のホストとも顔を合わせるから、少し情報交換などもしていた。
ショーパブ要素のある店のホストに結構イケメンの人が居て、私以外では、その人が化粧していたくらいか。
そのホストには、女の子を連れてオールして遊んでる時、何度かそっちの店に入れて貰った。
1ドリンク、1フード併せて100円で。
少しでも、席を埋めて繁盛してるように見せたいという理由からだった。
ホストクラブにも色々あるのだろう。
ゲイのお客が来る店。バーテンを雇ってる店。バンド演奏の出来る店など。
当時、ミナミはスーツ着てギリ大丈夫だったが、キタはアウトになっていた。
キャッチが犯罪だからで、警察はナンパと見なして見て見ぬふりをしてくれるのだが、スーツ着てキャッチをすると、キタではそれはもうナンパと見なせなくなっていたようだった。
私の働いていた店はミナミにあり、あのグリコの看板のある心斎橋筋から、宗右衛門町に入って直ぐのところにあった。
楽しくドンチャン騒ぎするような感じのライトな店だった。
例えば、私はハイレグレオタード着て(ちゃんと毛を剃って w それでも如何ともし難いが。色々パーティーグッズなんかがあった)路上に繰り出して、リンボーダンスするとか、そんなバカをした。
アフロのカツラを被るなど、出来るだけ不審者を装い、映画『悪魔のいけにえ』のレザーフェイスのように、路上で見ず知らずの女の子たちを追いかけまわしたのも笑える思い出だ(今なら犯罪?)
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます