創作メモ的なもの
マンガ家アシスタントの思い出
いきなり、下ネタをブッパします!
(興味ない方は、アシスタントの話のところまでスクロールさせて下さい)
70年代の末くらいだったか。
当時の児童向け漫画誌コロコロコミックにとんでもない漫画が掲載されてて仰天した。
幽霊になった少年が犬に取り憑いて、女の子にクン◯リングスする……という描写が…………。
今でもキンドルで読めるので、詳細を書いておく。
紙はプレ値になってるので、気をつけてください。
別の出版社から刊行された愛蔵版はアマゾンではアダルト扱いになってます(小学館から刊行された単行本はなってない)
よしかわ進先生『おじゃまユーレイくん』全3巻。
事故で死んじゃった男の子が幽霊になって、エッチなことばかりするという内容で、全体的にもエッチですが……クン◯はびっくりした!
ドラえもんが掲載されてる雑誌で……。
クン◯の描写があるのは3巻です。ですが、2巻のニセ医者健康診断もなかなかのエロさです。内容はサブタイトル通り。
まぁ、可愛い感じの明るい元気なエッチなマンガです。
また、よしかわ進先生は、てれびくんという雑誌に連載されてたもので、これまたドラえもんの隣りで児童向けとは思えないレベルのエッチな『ヒロインくん』という作品も描いてました。
煽り文が「おしっこおもらしマンガ」って……。
確かに女の子の失禁の描写が多いけど。
男の子がクスリで女の子の身体に変えられて、女の子としての生活がスタート……という内容ですが、女の子キャラはヒロインくんの方が可愛い気がします。
ただ、単行本出てなかったので、キンドルでは読めないかも。
別の出版社から刊行された(アダルトになってる)紙の愛蔵版しかないと思います。
一時期、アマゾンのマケプレでは80万! まで上がってたけど、先ほど見たら6000円まで下がってました。それくらいなら適正価格かと。
いつかは小学館からキンドル化されるかも? 小学館ならやりそう。やりたまえ。
* アシスタントの思い出話
よしかわ進先生って確か、永井豪先生のところで、アシスタントしてた方だったかな。
私は、永井豪先生と全く接点はありませんが、90年代、N先生(名前出しても良いけど、知ってる方が居なさげ)のアシスタントをしてました。
N先生は、かわぐちかいじ先生の弟子なので、そういう感じの画風だった。
(私はかわぐち先生とは面識はないです。仕事場で電話取ったらかわぐち先生だったということがあるくらい)
講談社のアフタヌーンで四季大賞を受賞してデビューするものの、N先生の描くものはだいたい単行本2巻ほど辺りで、人気が出ず打ち切りになってしまうことが多かった。
単行本化してないものも多い。
大手で連載を取れる実力はあるんだけど、難しいもんだと考えさせられる話です……。
そんな感じなので、アシスタントは2人居たこともあったけど、常時私1人時代もありました。
修羅場になると、N先生と私だけじゃとても手に負えなくなるので、手伝ってくれる人を呼ぶことが多かった。
毎回、誰が来てくれるのか楽しみだった。
その中に、永井豪先生のところでアシをされてたというベテランの方が2回ほど来てくださったことがあった。
ミーハーにも、永井豪先生の裏話的なことを少し聴いてみたりしたけど、特筆するようなことはなかった。
よしかわ進先生とは時代も違ってそうで、接点があるのか判らない。というか当時、よしかわ進先生の漫画からすっかり離れてもいた。
その頃は、色んな漫画関係者とお会いすることが出来たりして、自分の人生の中でも楽しい時期だった。
当時、スコラのコミックバーガーに度々読み切り短編を描きながら、きくち正太さんのところでアシをしていた人と、私は特に話が合った(現在は画家をされてる方です)
N先生は、外薗昌也さんや土田世紀さんと仲が良かった(どちらともお会いしたことないけど。外薗さんはN先生と同級生繋がりだった思います)
外薗さんの裏話、N先生に聞かされ、クッソワロタものがある。書いちゃって良いのか?
外薗さんて、妖精見たことあるらしい wwwwww
その詳細までは書きませんが、N先生の話っぷりも面白く、めっちゃ外薗さんのキャラに合っるなと思って、腹筋崩壊しそうになった。
谷上俊夫先生という方もN先生とご近所同士というのもあって、仕事場に遊びに行ったり、私も1度手伝いに行ったことがある。
当時、週刊チャンピオンに連載を持ってらした。
私は谷上先生のアシではなかったのに可愛がってくださり、秋田書店の忘年会にも連れてって頂いた。
それはもうセレブのパーティー会場のようだった。
(谷上先生は鳥山明の『鳥山明◯作劇場』のおまけコーナーでネタにされてます。そういや、谷上先生てドラゴンボールの北の界王に似てるかも)
その辺、私より、きくち正太さんのアシされてた人の方が詳しい。
彼には、コミックバーガーの忘年会行くの独りだと怖いから一緒に行ってとヘタレなことを言われた。
いや、まだデビューしてなかった私にチャンスや、勉強になるだろうとの気遣いの意味もあったと思う。
秋田書店の忘年会では有名な方では水島新司しか判らなかったのに対し、コミックバーガーの方は、細野不二彦や吉田戦車、藤原カムイ、内田春菊も居て、確かになかなか怖かった……。
三流エロ劇画のレジェンド、ダーティー松本さんのところに手伝いに行くか? という話を頂いた時、私はびびって行けなかった(後悔)
まだ亡くなられて間もない御厨さと美さんの仕事場には電話をしたことがある。
忙しいので手伝ってくれる人を探してるという話を聞き、番号を教えて貰い掛けたのだった。
(ウィキペディア、間違ってたよ)
だが、2回ほど掛けたものの、誰も出なかった。
おそらくタイミング悪く、原稿入稿した直後だったのではないかと。残念ながら縁がなかった。
手伝いに行った人に話を聞くと、荒井由美みたいなイヤなBBAが居るから気をつけてとのことだった。
それってもしや原律子さん? そんな性格悪そうか? いや、別の少女漫画家とかだったような(名前忘れてしまった)
御厨さと美さんとは縁は無かったけど、原律子さんの元旦那さんの故・マディ上原先生とは、その後知り合うことになる。
2000年代に入ってからだ。
当時のメル友の女の子が、ある日突然、マディ上原先生とお付き合いを始めてびっくりした。
マディ先生とお付き合いする前に、イラストレーターの佐伯俊男画伯!のところへ、1度、セーラー服を着て──誘惑するつもりかよ! w 遊びに行くなどもしたアクティブな子だった。
佐伯俊男画伯、澁澤龍彥らに賞賛されるなど、とんでもない次元の方なのだが、一般的には知られてないかもしれない。
だが、マニアは確実に存在する。私だって、幾つか画集を持っている。
紛れもない貴重な体験だ。当然、ネットには出てない話です。
私は、遊びに行ってみてどうだったかと聴くと、「仙人のような生活をしているよ」と仰ったそうだ。
セーラー服を着て行ったことも、凄く喜んで頂けたとのこと。
凄すぎる!
そんなことがあったりして、マディ上原先生を紹介してもらったのだった。
(そういえば、どうやって連絡を取り付けたのかが謎です)
マディ先生は、谷岡ヤスジというレジェンドのお弟子さんです。
蛭子能収、根本敬、山野一(ねこぢるy)などと並ぶ特殊漫画家、狂った鬼畜っぽいものを描かれてた割りに、義理堅く優しいというギャップのある方でした。
ちなみそのメル友、マディ先生と原律子さんとの間に出来た娘さんと、歳が一緒でした。マディ先生のロリコン! w
漫画家自体、つくづく過酷な仕事なので、アシもなかなか過酷となる。完全にオーバーワークだ。
過労がたたって亡くなったという方までいる。
当時、知り合った方々も、もう半数は亡くなってしまった。あまりに早過ぎた。
名前を挙げた方々以外にも。
夜に出勤し、朝までなんてこともザラだし。頻繁に徹夜もしていた。
一般的な仕事と違って、時間がデタラメになりがちだ。
クリエーター職はだいたいそうなのかもしれない。
私がゲーム会社でデザイナーやってた時代も、フレックスタイムだった。
その前、学生時代はアニメスタジオに遊びに行って仕事貰ったりしてたので、労働環境がブラックなのは知ってたし、好きで選ん道だし仕方ない……とも思ってた。
アシというのは、雇う側の漫画家さんによって方針が色々違ってたりもする。
ベタ・ホワイト・トーンと言った仕上げもするが、基本背景を描く方がメインかと。
仕上げのみのアシというのはなくはないけど、少ないと思われる。
デジタルで手伝ったことはないので、デジタルの場合はよくわからない。
と言いつつ、デジタル音痴な私も、もはや仕上げはデジタルじゃないとムリになってしまった。
大ゴマに新都庁描いて(窓の数も正確にせねばならなかった)、その後、新都庁から見下ろした新宿俯瞰図から、横浜ベイブリッジ全景のコンボ。
それが一番キツかったかな。
ある人はグルメマンガで、見開きにでっかくクリームシチューを描くのがキツかったと言っていた。
確かに……泣きそうになりそうだ。美味そうに見えるように描かねばならないし。円形のものって透視図法的にパース捉り難いし、飯テロだし。
名前出せ……ないかな。
私は、ある売れっ子のマンガ家さんの手伝いをしていた時代もあった。
少年誌のファンタジー漫画とまで言ってもいいかな。ドラクエ4コマ劇場も描かれて方です。というと少年ガンガンだけど。
女性ばかりの仕事場だった。
そこは珍しく、当時仕上げのみのアシが常時1人いたりした。
アシは基本、キャラを描くことが無いと思っていたら、そこではあまりの忙しさで、描かされたこともあった。
え!? いいの!? と思いつつ、モブキャラではなく、メインキャラを。
背景ばっかり描いてたので、キャラを描くのは新鮮だった。
更には、2ページまるまる私が1人で描いてたなんてこともあった(見開きじゃなくて)
キチンとマンガ家さんの指示通りに描いていたので、ゴーストライターとは違うだろう。
アシスタントというのは、フォトショやクリップスタジオといったツール、道具のようなものだと思う。
近い将来、AIに仕事が奪われてしまうかもしれない。
まだデジタルのリモートワークでなく、昔ながらにマンガ家さんの仕事場に通いつつ、アシだけで生計を立ててる方もいるので、そうならないよう祈りたい。
〈おわり〉
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