第9話家族を支える
親父が惚けたこともあり転職して簡単に稼げる仕事として運転手になった。最初は長距離の運転手になった。4t車の運転手。岡山までは日帰りだった。九州宮崎へも翌日到着なんて事も。3ヶ月で女房が不眠症になり地場の現場周りの運転手に鞍替えした。
その頃、妹が学友二人と付き合った。一人は中退 もう一人はダブり組。ダブり組の卒業式に事件が起こった。中退の元カレがダブり組の血の気の多い今カレに
「妹を宜し頼む。」
と言ったのが気に入らなく、喧嘩になったのだった。
私はディズニーランドで清掃の仕事がある学友を送るため、その場を離れたのだった。女房には後を仕切る様に言ってディズニーランドへ向かった。合流予定だったカラオケボックスに行くと学友達は居たが肝心の女房と元カレが居ない。
その後3ヶ月女房は帰って来なかった。
実家へ話をしに行くと
「将稔は渡さない。」
と親父が言うので
「それは飲めません。」
ただ私は謝りに徹した。
女房の母親が
「本当の事言って。」
と言ったので
「妹を流産させて捨てた相手に息子を預ける気はない。」
と言ったところ
「まあ待て。ちょっと二人で話してきなさい。」
と公園で話したところなあなあで寄りを戻すことになった。
そうして3人目を身ごもった将稔が兄妹を望んだからだった。
さすがに3人目になると陣痛も分かる様になり無事に女の子を出産。坂本龍馬の漫画「竜馬が行く」で竜馬が最初に覚えた漢字 憂い 優しいが頭に残っていたのと優しい香りのする子に育って欲しかったので、優香と名づけた。
とにかく遮二無二働いた朝は5時前には家を出て帰りは20時その暮らしの間に学友と飲みに行ったりしていた。
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