第7話惚けた親父
事故の後遺症で40半ばで惚けてしまった親父。煙草を隠れて吸い足がフラフラになって歩けなくなっても隠れて煙草を吸っていた。洋服に名前を縫い付けたが思い出したように時たま居なくなっては徘徊騒ぎを起こしていた。
若い時にはやんちゃをやって銀座で名の通った人だったらしい。家の前に暴走族が通ると最初は
「こんな所でうるさくするなよ。」
と優しく声をかけるが、二度目に来たら鉄パイプ片手に追いかけていた。貰われっ子で小さい時に両親は離婚お爺ちゃんについていくが親戚をたらい回しに預けられ、悪の中でしか自分を見出せなっかった。
そんな親父が家族に囲まれ孫のお世話をして嬉しそうにしていた。
でも、些細な事故で人生を終えてしまった。
今は施設で同じ毎日を過ごす日々。
コロナで見舞いにも行けないが
「ありがとう。」
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