物語の人物が壁をこえて現実世界に出てくる━━という、その設定の面白さを単純に追いかけただけの物語ではなかったことに、作者さんの筆の力を感じました。
途中まで、男がいったいどんな物語からやってきたのか。殺人事件と、事件の犯人と男の間にどんな関係があるのか。まったく見当がつかず(それはそれでミステリーの面白さがありました)、すべてが明らかになった時には「なるほど、そうだったのか』と唸りました。
『ロミオとジュリエット』の物語を、このお話のなかにとても巧みに取り込んでいたと思います。それゆえ彼の消えてしまったラストシーンが、本編とこの短編と、二作分の哀しみと切なさをもって迫ってきました。
かの人が締めくくりに登場したのも、物語世界をさらに広げていました。
面白かったです。
あ、あと、第四幕の夜と月の描写が素敵でした。
山田湖さんは、まだ高校生なんですよね? すごいなあ。一読者の立場で思うに、相当筆力があると思います。応援しているので、デビューめざして頑張ってくださいね。
いや~、日本の小説界の未来は明るい。
作者からの返信
美鶏さん、嬉しいお言葉ありがとうございます!! なんだか今までの努力が認められたようです。
設定はあるYoutuberの方の動画が参考になっています。それに第四の壁を突破してきたのが誰なのかという文学ミステリーの要素を加えました。そして最後のシーンを取り入れたいがために一部内容を変え、最後の一節でいろいろな解釈のできるメッセージ性の強い終わり方にしました。
もうそろそろ高校生ではなくなりますが、大学生になっても執筆は続けていきたいと思いますので、これからもよろしくお願いします。
素晴らしい!そういうお話だったんですね。創造力あふれる作品構成で勉強になりました!企画参加ありがとうございました。
ただこれ、鉛筆画ファンアート描いちゃうと、ネタバレしてしまいますね汗
登場人物が登場人物なだけに。
作者からの返信
最後までお読みいただきありがとうございますm(_ _)m
結構色々考えながら書いたのでそう言っていただけるとありがたいです。
うーん、そうですか……。確かに絵の感じでわかる人は分かってしまいそうです。