第15話

茜視点ーーー


さて、先輩はボスをどんな風に倒すんスかね?


って、ボスのガイコツ死んでるッス!

いつの間に!?


いや、速すぎて見えなかったんスけど…

こんな事現実でありえるんスか…?


「先輩!?どうやってアイツを倒したんスか!?」

「いや、普通に首を斬っただけだが?」

「いや、何処も普通じゃないッスよ!」


先輩…そんなに強かったんスか…

戦いなら少しは役立てると思ったんスけど…


てゆーか、ジョブ強すぎないッスか!

こんなのチートッスよチート!


「…先輩、ドン引きッス。」

「うるせぇ!さっきのはアレが最速だからしょうがないだろ!」

「にしても、先輩強いッスね〜」


やっぱり先輩、凄いッス…


「いや…多分お前より弱いぞ?」

「えぇ…それ本気ッスか?」

「なぜそんなにドン引きしてるかは知らんがオレはお前よりだいぶ弱い。」

「いや…冗談きついッスよ先輩…」


いや、どう見ても先輩の方が強いッスよ…


ーーー


…いや、探索中話す事がねぇ!

俺がボスを倒してから明らかに茜の口数が減ったせいでなぁ!


俺、なんかやらかしたか…?


「な、なぁ茜なにかあったら俺に言ってくれて良いんだぞ…?」

「え…!じゃあ…その、私…足手まといだったりするッスか…?」

「?いや、そんなことは無いぞ。」

「ふーん、そうッスか…じゃあ次のボス私に任せて欲しいッス、先輩。」


何だ…次のボスと戦いたかっただけか…

ビビって損したわ〜


でも、次は相当強くなってそうだが…

茜、お前本当に大丈夫か?


ーーー


「ここのボスを一人で倒したいんだな?」

「そうッス。」

「そうか…まぁ、頑張れ!」

「頑張るッス!」


そうしてスキルを発動して扉を開ける茜…

その先に待っていたボスは―


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