第6話
またギルマスから"お願い"されてゴブリンの巣を
探す事になった。
まぁ、心当たりはある。
前回ゴブリンを狩った場所の近くだ。
なんせあそこだけ明らかにゴブリンの数多かったからなぁ…
あ、巣っぽい洞窟見つけた。
中は…ゴブリンだらけじゃねぇか!
さっさと帰って報告を…
ガッ!
ズテッ!
痛ったぁ!
こんな所でこけるとか最悪。
あ、見つかった…
「あの~ゴブリンさん、ここは一旦見逃してくれませんかね?」
「ギャ?ギギャア!」
知ってた。
そりゃ駄目ですよね〜
畜生、また一日戦い通しコースかよ…
ーーー
ゴブリン達相手に無双しているとやたらとデカい
ゴブリンが巣から出てくる。
ゴブリンキングかな?それにしては大きい気も…
ミノタウロス倒したし行けるってへーきへーき。
いや、やっぱでかくね!?
ゴブリンキングって2m位じゃないっけ!?
こいつ4mはあるぞ!
まぁ、もしかしたらゴブリンキングよりちょっと強い程度かもしれないし…
…どっちみち逃げられ無いから戦うしかないな!
畜生、やってやるよ!
ーーーーーー
ミノタウロスの時に繰り出した剣閃となんら遜色ない剣戟でもってゴブリンキング?を追い詰める。
だがゴブリンキング?もその剛腕で無理やり距離をつめる。
(こいつミノタウロスより強くね?どう考えても
ゴブリンキングではないだろ…)
こんなアホな事を考えるだけの余裕をもって戦えており、ゴブリンキング?との形勢は若干の優勢。
バキィン!!
しかし、それも剣あっての話ミノタウロスとの激戦ゴブリンとの連戦など度重なる酷使によって限界を迎えていた剣は遂に真っ二つになってしまう。
(あっ、やば…)
剣による有利が無くなった途端追い詰められるが彼も諦めてはいないその身体でもって精一杯の抵抗をする。
しかし出来るのは抵抗だけだんだんと追い詰められて行き、遂にはゴブリンキング?の剛腕によりその身体をボールのように跳ねさせる。
ダメージを負い、焦る、たがしかし、ボロボロの
身体は軽い。
(何だこれ?ピンチになったら強くなれんの?)
などと、割とアホらしい疑問を抱きながら放つ拳は今までより、速く、重い。
剣を持っていた時のように華麗な技でゴブリンキング?を追い詰めていく。
(ようやく終わった。)
そして安堵と共に放たれた一撃によってゴブリンキング?の心臓を止めた。
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