CLOSE FRIEND――フロリダの黎明

用語集

※必要に応じて更新中

新アメリカ連邦

　かつてアメリカ／ＵＳと呼ばれた国の後継国。ドーン・ライトからの侵攻後に建国、首都を東海岸から西海岸のかつてロサンゼルスと呼ばれていた都市へと遷都、ＳＦ映画のような巨大な防衛用の壁で覆われたその威容からウォール・シティと名付けられる。

　腐敗ＥＭＰの影響で混乱が発生する直前、いわゆるミシシッピ川条約を南北アメリカ大陸各国と締結し、その議長国として各国への軍事支援を約束。

　暫（しばら）く持ち堪えていたものの、第一次メンフィスの戦いでの敗北によって国としての保持できるラインがずるずると後退、その後も敗退が続いて西海岸へ向けて後退していたが、やがて反撃に成功。その後は中米→南米へと進軍して苦戦している各国の反撃と奪還を手伝い、その後は他国の精鋭部隊と共同で世界各地六ケ所にある時空歪曲ポイントをジャカルタ時空歪曲ポイントから一つずつ攻略、最終的にはニューヨークの戦いでニューヨーク時空歪曲ポイントを破壊し、ドーン・ライトとの戦争を終結させた（同時に国内では東向けて進軍して徐々に奪還していた）。

　戦後、戦時中に事実上放棄していたフロリダ半島の旧ハリウッド保留地がグレーター・セミノール暫定保留地として『拡大』している事についての対処を決めかねている。

戦略的コモンウェルス

　かつてイギリス／ＵＫと呼ばれた国を議長国とする、旧イギリス連邦及び旧連邦王国加盟国で構成される戦時中の軍事防衛同盟、及び議長国による加盟各国への軍事支援や合同任務についての『道義的』義務の制定。

ドミネイター

　ドーン・ライトからの奇襲による戦力の壊滅的な被害に対抗するため、新アメリカ連邦で不死の魔女ドーニング・ブレイドがその設立と研究に携わったある種の魔術的超人兵士。第一次メンフィスの戦い後に発足。

ニブ・ゼギド

　ドーン・ライト軍を構成する異形の知的生命体。戦後の平和条約によってほとんどが故郷の次元へと帰還した。

東アフリカ防衛同盟

　ケニアを議長国とする、戦時中の軍事防衛同盟。最終的にはミシシッピ川条約機構や戦略的コモンウェルス等の世界各地の同盟らと共闘した。

腐敗ＥＭＰ

　ドーン・ライト軍の侵攻初期に発生した、恐らく意図的と思われる攻撃。地球上のあらゆる既存の電子機器が破壊され、衛星等も使用不能となり、人類は各地で分断され、一旦戦力の立て直しに追われた。

フロリダ半島

　かつてフロリダ州という行政区分が存在した地の半島部。戦時中に新アメリカ連邦は事実上この地を放棄して後退した。戦後も半島各地にはドーン・ライト側の動植物が生息し、地球的な光景と異次元的なある種グロテスクな光景が入り混じった、不思議で神秘的な風景が広がっている。

　ただしグレーター・セミノール暫定保留地内で発生した対立によって、戦後も保留地外への復興は停滞したままであり、保留地を囲う高層ビルじみた巨大な壁の外にはかつてのハリウッドやマイアミの廃墟が広がるのみである。