第6話「プランB」
俺と魔昼はこの御前試合にむけて事前に作戦を立てていた。
1、まず俺の炎魔法の1発で刃とソウシを分断する。
2、分断に成功したら魔昼がソウシを追撃しそのまま1対1に持ち込み倒す。
3、魔昼と2人がかりで残った刃を倒す。
色々あったがいま作戦は2、の途中、ソウシと魔昼がタイマンでやりあう所までは成功している。ここから俺がしなければならないことは、魔昼がソウシを倒すまで刃を足止めすること。
「かかってこいよ」
俺はアクション映画の主人公みたいにかっこつけて刃に手招きして挑発したが、正直のいま俺の実力じゃあ3分持てばいい方だろう。いやもっと短いかもしれない。それくらい俺と刃の間には実力差がある。だが俺の予想通りならある程度の時間は稼げるはずだ。
バッ! 魔力で強化され陸上選手顔負けの走りの速度で刃は俺に詰め寄る。
シュッ、その途中刃の右手が光、次の瞬間その手には刀が握られており、俺に向けて横なぎにそれを振るう。
「よっ!」
俺は後ろに跳んでそれを避ける。だが刃はすぐにその距離を一瞬で詰めてまた刀を振るう。そして俺は今度は右に跳んでそれを回避する。この辺で俺は自分の予想が見事に的中していることを確信する。
刃はまるで本気を出していない。でなければこんな簡単に俺が刃の攻撃をさばけているはずがない。
まあ当然と言えば当然だ、俺だって小学生とサッカーで勝負することになったら、さすがに最初から本気で挑んだりしない。刃にとって今の俺はそういう存在だ。
それにこれはどちらの方が強いのかをはっきりさせる、本気の決闘ではなく御前試合という次代の御三家を引っ張っていく者達の実力を示す儀礼の場だ。そういった背景と刃の人柄から考えればこうなるのは必然……だが
「手加減されてるってのはやっぱ癪だな」
このままのらりくらり刃の攻撃をいなしながら魔昼がソウシを倒してくれるのを待つ、それがベストなのは間違いないがそれじゃあ面白くない。
思考がそこまで辿り着いた瞬間、俺は動いた。
6度目となる振り下ろされた刃の斬撃に対して俺は思いっきり地面を踏みしめ、これまでとは違い前に跳びだして自分から突っ込んでいった。
刃の真剣な表情が崩れて驚愕の色に染まるのを視界の端でとらえつつ、俺は自分の頭上から振り下ろされた斬撃に対して体を捻り紙一重でかわした。
カーン! 空を切った刀の切っ先はそのまま地面に衝突した、その隙に俺は捻った体をそのまま回転させ刃に回し蹴りを叩き込む。
ガッ! ガッ! 俺の蹴りを受けて刃は床に体を擦り付けながら2メートルほど吹き飛んだ。ただの喧嘩ならこれで勝負ありでもおかしくないのだが、刃はすぐに涼しい顔で立ち上がった。
「体術のキレはあの頃と変わってないね」
またすぐ俺に斬りかかってくるかと思ったが一旦雑談タイムに入った。まあ久しぶりに会った俺との会話を楽しみたいだけでなく、本来の目的は別にあるのだろうが、それでも時間を稼げるなら俺としても大歓迎なのでのってやる。
「適当なこと言うな、お前明らかに俺がなんなく避けられる程度の速度で攻撃してたろ」
「あー……」
刃は『はい』でも『いいえ』でもない濁した言葉を返す。こいつのことだから手を抜いてたことに後ろめたさを感じてるが、かといってここでそれを認めるとそれはそれで俺に失礼とか思って言葉を詰まらせてるんだろうな。
「いいよ別に、俺がお前でも多分同じことしてただろうし。ただ今のでもう少し本気を出さなきゃいけないのはわかったろ?」
「そうだね、まさか反撃がくるとは思ってなかったよ……だからここから先は本気でいく」
誰も本気を出せとまでは言ってないんだが……
俺が心の中でぼやいた瞬間、刃の足元に巨大な魔法陣が展開される。どうやら雑談しながら裏で溜めていた魔力はもう練り上がってしまったようだ。
「まさか……!」
「剣神顕現」
刃がその魔法の名を告げると同時にその背後から俺の全身よりもひと回り小さいくらいの大剣、それを軽々と持ち、籠手をはめたさらに巨大な右腕が現れた。
いくらここ3年魔法から離れていた俺でもこの魔法のことは覚えている。剣神顕現、それは自身の影を媒介として巨大な闇の巨人を作り出す神崎家相伝の魔法。見たところ刃が具現化できるのはまだ右腕一部だけのようだがそれでも今の俺がこいつを相手にするのは無謀もいい所だ。
こんなことなら下手に煽ったりするんじゃなかったな。
俺は未だかつてないくらい深く後悔しながらも、いま勝つためにできることをした。
バッ! まず体を180度回転させ、 ドンッ! 床の石畳を力強く踏みしめて進む。
つまり何をしたかというと俺は全速力で刃から逃げた。
いや正確には少し違う、俺はソウシのいる方に移動しようとしたのだ。自身の仲間であるソウシが近くにいればさすがにいくら強力な魔法でも、あのバカでかくて物騒な大剣は振るえない。そう考え俺は走りだしたが、すぐに視界の端で注視していた巨大な右腕がその場で大剣を振り上げたのが見えた。
もしやと思った俺はその場で思いっきり後ろに跳んだ。それと同時に大剣は振り下ろされ大剣から漆黒の斬撃が、ガガガガガガッ!! と豪快な爆音と共に進撃し俺が先ほどまでいたはず床の石畳を削りとってしまった。
まさかあのバカでかい腕を使って動作法で闇魔法を放ってくるなんて全くの予想外だ。刃の奴この3年間で成長しすぎだろ。
ガンッ! 直撃こそ避けたものの、まだ両足が地面に着く前に刃の放った魔法の衝撃にあおられ、俺は態勢を崩し背中から地面に激突した。とっさに魔力を背中に集中させたのでそこまでダメージはないが、俺の読み通りなら今すぐ行動を移さなければまずい。
俺は上体を起こしながらもチラッと刃の方を見ると案の定、あの巨大な大剣が再び振り上げられようとしていた。今から急いでも回避できるかどうかは五分五分、それならもう『アレ』をやるしかない。
決断した俺は急いで立ち上がりながらもこの部屋中に響くくらい大声で叫んだ。
「魔昼! プランBだ!!」
プランB、それは魔昼がソウシを倒すよりも先に俺が刃にやられそうになった時に発動する予備のプラン。その発動を宣言した俺は魔昼の返事も待たず、右手の先に魔法陣を展開した。
この魔法陣は炎魔法を発動するためのものではない、炎魔法以外にも俺がこの1週間の中で手に入れた魔法はもう1つだけある。それは……
「蝶?」
刃の口から思わずそんな言葉が漏れる。
そう俺が魔法陣から呼び出したのはこの前俺が練習用の的として契約した蝶の精霊、その分身だ。だがいくら精霊と言っても、これは本当に的用に作られたなんの特殊能力も持たない、ただの蝶と言っても差し支えないもの、こいつを1匹、2匹呼んだ所で何の役にも立たないだろう。そう1匹や2匹なら。
俺が召喚した蝶、それが一体何匹なのかは俺も知らない。千、二千? いやもっといるかも、とりあえずありったけの魔力をつぎ込んで召喚してみた。そしてそれは俺の計画通り一瞬にしてこの空間のどこを向いても蝶しか目に入らないように埋め尽くした。つまり自分含めこの空間にいる全ての人間の視界を俺は今奪うことに成功した。
バッ! 俺はその蝶に紛れて急いでその場を移動する。刃はこの蝶が何でもない、ただの蝶だということを知らない。だからあいつの性格上、蝶を警戒して俺への攻撃は一度中断すると踏んでいたが、どうやらその賭けには勝てたらしい。
俺は充分に移動したあと最後に刃がいた辺りに炎弾をとばす。そんなことをすれば逆に自分の位置を知らせることになり、反撃される可能性も充分あったが、それでもやらなくてはならなかった。なぜならこの蝶の目くらましに乗じて刃を倒すことこそがこのプランBの最終目標だからだ。
…………
煉が蝶を出すおよそ1分前。
「神鳴り神楽……壱の舞『神立』」
私は魔力を集中させて本日二度目となる奥義をソウシに打ち込むが
「もう見切った」
宣言通りソウシは私の4連撃を今度はなんなく防ぎ切ってしまった。 ブンッ! そして薙刀を振るい反撃にでた。
カーン! とっさに刀を構え何とかそれをガードした。だがその受け止めたソウシの薙刀の刃から魔法陣が浮かび上がりそこから白く光る狼が現れとびかかってきた。
不味い。
そう思ったが、ここで下手に態勢を変えればガードを突破され薙刀に串刺しにされてしまうため私はどうすることもできない。
バーン!
光狼の牙が私の肩に触れた瞬間爆発が起きる。
ザーッ!!
その衝撃で吹き飛ばされながらも、私は何とか倒れないように両足を地面につけて踏ん張る。
「鬱陶しい精霊ね」
一度息を整えるためにも私はダメもとで会話を振る。
「正直お前の実力は予想以上だ。その身のこなしに技のキレは俺とそう大差はない。だが持久力では大きく差がある」
会話に乗ってくれたのはよかったが、今の言葉か察するにどうやらあいつは私の一番の弱点にもう気づいているようだ。
「お前体内魔力量がかなり少ないな、まだ戦闘が始まって5分程度だが既に身に纏っている魔力が僅かに揺らいでいる」
そう、私が体内に宿す魔力量は恐らく一般的な魔法使いの半分もない。既に大技を2度も使い、先ほどの精霊の攻撃を受けた影響もあるが、ソウシの言う通り身体能力を向上させるために身に纏う魔力を維持することもしんどくなり始めている。
「俺には精霊の分の魔力もあるからな、このままいけばお前の魔力切れで俺の勝ちだ」
ああ、確かに普通に考えればそうだろう。けどそんなことはわざわざ言われなくても重々承知、だからこそ私は既に魔力が切れる前にこの戦いを終わらせる仕込みは終わっている。
次の『神立』でソウシを倒す。
私がその覚悟を決めた瞬間
「魔昼! プランBだ!!」
煉の大声が私の耳に響いた。
……
「魔昼! プランBだ!!」
そんな声が聞こえてもソウシは正面にいる魔昼から一切目を逸らさず意識を集中させていた。
だが次の瞬間、その声がした方向からおびただしい数の蝶が飛んでくるのを視界の端で捉えたことで魔昼への意識が一瞬だが途切れた。
(蝶? 精霊か? だとしたらどんな能力がある? プランBってなんだ?)
様々な疑問が一瞬で浮かんだが、ソウシはそれらを一瞬で放棄した。なぜならいくら考えても答えはでないと察したこと、そして1つの対処方法を思いついたから。
バン! 瞬間彼は床の石畳を蹴り上げ駆けた。
(この蝶がどんな能力を持っていても煉の仲間である魔昼に近づけば恐らく巻き込まれずにすむ)
……
ナイス煉。
私は心の中で煉にお礼を言った。ソウシはいまこの空間を埋め尽くそうとしている精霊が何でもないただの蝶であることを知らない。だからこそ彼はいま蝶を警戒し、私の近くなら下手に煉も攻撃できないと考えてこちらに向かってきているのだろう。
おかげでこちらから接近する手間が省けた。
「神鳴り神楽……壱の舞」
私は接近するソウシを迎えうつため構える。ソウシもそれを察して急ブレーキをかけてこれを防ぐため薙刀を構える。
『神立』
……
(またそれか)
キーン!
一度目の突きをソウシはなんなく防いだ。
(この突きはもう完全に見切った、一度目は急所である胸、二度目は右の脇腹、三度目は左足、そして左右に振ってから最後にもう一度胸を狙う。皮肉なことに毎度全く同じ部位を正確に狙ってくるせいで覚えちまった)
キーン!
予想通り、右の脇腹を狙った斬撃をなんなく弾く、しかしこの時ソウシは何か違和感を感じた。しかしその要因を考えるよりも先に三度目の斬撃が彼を襲う。
キーン!
問題なく三度目の斬撃も弾く、同じくこれにも違和感を感じたがその正体を気づくことはなく、4度目の斬撃が放たれた時ソウシは度肝を抜かれた。
(速い)
4度目の斬撃はこれまでのどの斬撃よりも早いようにソウシは一瞬感じたが、彼はそこでようやくここまで自分が感じていた違和感に気づけた。
(いや違う! 確かにこれは速いがそれだけじゃない。意図的に遅くしていたんだ、これまでの斬撃を)
そう、魔昼のこれまでの三度の斬撃はソウシに気づかれないほど僅かだが、確かにこれまでの比べ速度を落としていた。そしてその遅くなったテンポにソウシが慣れてしまった頃合いで魔昼はこの日、最速の斬撃をソウシへと叩き込んだ
ズガッ! ソウシはなんとか執念で急所である胸への直撃は避けたが、彼の左肩から腰の部分までを一刀両断される。魔昼が使っているのは魔刀なので物理的ダメージは一切ないが、この一撃でソウシの体内魔力が大量に消失したためその場に膝をついて倒れてしまう。
このまま改めて急所の胸を切り裂くことを狙うことはできたし、ソウシもそれを警戒していたが、魔昼は刀を素早く引き抜きながらその場から駆け出した。向かう方向は最後に刃の姿を横目で捉えた方向。
確かにソウシを倒すのなら今が絶好のチャンスであったが周囲を埋め尽くす蝶という名の目くらまし、これは刃と相対する煉がどうしようもなくなった時にだけ使う約束だった荒技だ。だから一時的だがソウシを無力化できた今、自分は急いであちらの戦いに割り込んで煉を助け、あわよくば刃を倒す必要があった。
しかし煉が召喚した蝶によって視界は埋まっているので刃の位置を正確に捕捉できていない。だから魔昼はいま走りながら待っていた、あらかじめ決めていた煉からの合図を
バン!
ちょうどその時、魔昼の進行方向の右斜めの前から合図(爆発音)が聞こえた。
……
蝶を警戒し、防御に集中していた刃にとって、突然蝶の群れの中から現れた煉の炎弾への対処など容易なことであった。
バン!
刃の後ろから伸びる巨大な腕に阻まれ炎弾は目の前で爆ぜた。
(これで煉のいる方向がわかった。今のところ蝶が何かしてくる気配もないし移動される前に一気に倒す)
そう決めた刃は煉を確実に仕留めるため、先ほどよりも大量の魔力をこめた大剣を振り上げさせた。その瞬間
「とった」
自身を囲っていた蝶の群れの中から魔昼が姿を現した。
「!」
カーン!!
完全に不意をつかれた状態からでも咄嗟に刃のガードが間に合ったのは、自身が攻撃する時こそ最も相手の反撃を警戒しなければならないという家の教えと、それを真摯に受け止めいまこの時も実践していた彼の生真面目な人柄のおかげでもあった。
ガンッ!
しかし全速力でこちらに向かって来ていた魔昼の斬撃をろくに態勢も整えずガードだけした刃はその衝撃に耐えられず後方の石畳に背中を打った。
ズサッー!!
その隙を魔昼は当然見逃すはずがなかった。右足で急ブレーキをかけて体を失速させながら煉に命令をとばす。
「煉! この蝶消して!」
この指示が耳に入った煉はすぐに召喚に回していた魔力を打ち止めたため、部屋中を覆いつくしていた蝶の群れは一瞬でその姿を消した。
そして開けた視界の中で魔昼は一瞬で標的である刃の姿を見定め、もう一度全力で駆け出した。
(勝った)
その光景を目にした煉は一足早く自分達の勝利を確信さえしたが、すぐにその予感は覆えされた。
「いやこっちの方が速いよ」
そう彼らは知らなかったのだ、刃の頭上にある大剣には既にこの状況を逆転できるほどの魔力が集まっていることに。
……
恐らく俺も魔昼の同時に悟った。刃の頭上にあるあの巨腕が大剣を振り切った瞬間、俺達はあれにまとめて斬られて終わる。そしてそれは魔昼の刀が刃に届くよりも早い。
どうする? 一度あれを躱してからまた2人で刃を狙う? いや無理だ、俺はまだしも全力疾走中の魔昼は今さら進路変更できない。けどこのままじゃどうあがいても刃の攻撃の方が先だ、魔昼は間に合わず返り討ちにあう。
何かここからでもできることは?
多分炎弾なら刃の大剣が振り下ろされるよりも前に当てられるが……いやダメだ、ここからだと魔昼の背中と殆ど重なって刃を直接狙うことができない。
ならあの魔昼の頭上にある大剣を直接狙うのはどうだ?
いやこれもダメだ、当てることは簡単だが俺の炎弾1発当てたくらいではあれを壊すどころか軌道を変えることもできないだろう。
上の大剣に当てても意味はない、術者の刃は直接狙えない、そうなると残る的は消去法で1つしかなくなる………やってみるか?
こんなの一か八かの賭けだが、これに賭けなければ俺たちは確実に負ける。
素早く狙いをつけ、俺は指を弾き炎弾を打ち放つ。
バン! 俺が放った炎弾は狙いどおり魔昼の背中で爆ぜた。
……
自分の攻撃が間に合わないのはわかっていた。恐らくこのままいけば私はあと1歩というところで刃くんの魔法の餌食となる、だがそんな予測を振り払うように私はただ一心不乱に走っていた。
バン!!
「いたっ!」
その時、突然私の背中に鈍い痛みと衝撃が走った。
『なにすんのよ煉!!』
と、この切迫した状況も忘れて文句を言いたくなったが、その前に私は煉の狙いに気づけた。
完全に不意をつかれ着弾した炎弾の衝撃によって、私の体はほんの一瞬だが宙に浮き前方に加速した。それは私の全力疾走ではギリギリ届かない最後の1歩分の距離を稼いでくれた。
「神鳴り神楽、弐の舞」
タッ! 着地すると目の前、私の刀が届く距離に刃くんがいる。届くのならばあとは渾身の力を込めてそれを叩き込むだけ。
『震霆(しんてい)』
私の渾身の魔力をこめた魔刀は刃くんの身体を一刀両断した。
続く
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