第3話
どうして…どうして僕はこの2人に呼び出されたんだ!?
「ここが被服室でその隣が調理室ね、つっても場所とかもう分かってるよね?」
「うん、転入テストの時に大体見たからね。」
長井さんに学校案内してくれって頼まれてたの伊織だよね?なんで僕伊織に呼ばれたの?
「ねえ伊織、僕もう帰っていい?なんで僕呼ばれたのか全く分からないんだけど…。」
「えー、だってお前帰ってもゲームするだけじゃんか。それにお前今日ながいっちと1回も話してないだろ?」
「別にいいじゃん!?僕お前に迷惑かけてるわけじゃないんだから!」
「えーなになに?ゲームの話?私も好きなんだよ!なんのゲームやってるの?あ、私は長井叶音です!えーっと、ごめんね?お名前教えて貰っていい?」
何となくわかってたけど長井さんやっぱりグイグイ来る人だった…。
「あ、えと、相田郁里、です。」
「郁里くんね!郁里くんはゲーム何やってるの?」
「あ、こ、これやってるよ。」
話のHPが無くなった僕はスマホでゲームをログインしてその画面のまま渡した。
急に渡してしまったけど大丈夫かな。
「あ!!これ!?私もやってるよ!何の武器使ってるの?私は武器ひと通り全部試したんだけど全く使えなかったから今はヒーラーやってるの。」
「そ、そうなんだ。僕は接近戦の方が好きだから…この剣が1番好き。」
まさかの繋がりがでした。
「そうなんだ!!まさか転校初日でこのゲームやってる人と出会えるとは思ってなかったよ。ちょっとこれから一緒にやらない?」
急に現れた最高難易度のダンジョンに押し込まれたような気持ちになりながら辺りを見回して伊織を探したが見当たらない。
ピコン、とスマホの通知がなる。伊織からだった。
『俺用事出来て先帰るからあとはごゆっくり〜👍』
と憎たらしい伸ばし棒付きで送ってきていた。
今度伊織とゲームする時絶対手加減してやらないと心に決めて僕は長井さんとゲームをするために準備をするのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます