第5話 『未来はあるか』
国連には、メタボ星人の参加が認められました。
しかし、彼らがどこに、住んでいるのかは、公表されていません。
何が行われているのかも、わかりません。
ある日、あの、目太母神社から手紙が来ました。
『おかげんは、いかかですか?
このたび、大祭が開かれます。地球人も、メタボ星人も、火星人も、参加自由です。ぜひ、ご家族連れでおいでください。』
追伸 やましんさまは、選ばれし人です。どうか、ぜひ、お越しください。記念品を用意しております。
『あ、そうなのかしら。なるほど。』
ぼくの頭のなかで、ようやく、目太母神社と、メタボ星人がつながったのです。
いままで、なんとも思っていなかったほうが、どうかしてますが。
実は、あの、丸薬は、しばらく飲んでみたのです。
結果、糖尿病は、劇的に良くなりました。
びっくりです。
『まさか、宇宙人のくすり、とか。』
びっくりと同時に、多少、気分悪くなりそうでした。
あの丸薬の袋には、ちゃんと、成分分析リストが、載っていました。
調べてもみましたが、怪しい表記は見られません。
つまり、未知の物質とか、毒薬とか。
そうしたものではなく、おつまみとか、お菓子みたいな感じだったのです。
それでも、目太母神社と、メタボ星人の関連性が、たいへん、気になり出したのです。
気になり出したら、どにもならない、強迫観念の強いやましんです。
だから、大祭というものが、一体どんなものか、見に行くことにしたのです。
🍫
地球は、メタボ星人の登場により、大揺れになっておりました。
暴動が発生している国もありましたが、国民性なのか、やましんの住む国は、国会が紛糾している以外は、様子見の気分が強く、わりに静かでした。
はたして、人類の未来はあるのか、ということが、地球温暖化やパンデミックの問題とリンクしながら、地球の人々の不安を増殖させていましたが、この国では、もともと、いわしの頭も何とかという、ある種の、おおらかで、いいかげんなところが、いまのところは、大体の平常を維持させていました。
ただし、始まったばかりでしたが。
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